ToDoリスト、正しく使えてる?一流コーチが教える「気力レベル」タスク整理術
生産性を上げるためのしくみの中で、基礎とされることが多いのがToDoリスト。 紙のチェックリストから、リマインダーを送ってきてくれるアプリまで、さまざまな形で使えて、とても便利な仕事術です。 しかしその一方で、ToDoリストが誤用されたり、間違いにつながったりする場合もあります。
よくある「間違ったToDoリスト」
メールの受信トレイをもとにToDoリストをつくったり、恥の意識や罪悪感を根拠にしてこうしたリストをつくったりする人を、たくさん見てきました。 こう語るのは、ハーバード大学の学部などを対象に、リーダーシップや生産性にまつわるトピックについてコーチングを行なっているRebecca Arnold氏です。 同氏は、「The Rooted Renegade: Transform Within, Disrupt the Status Quo & Unleash Your Legacy(根を張った反逆者:内面から変化し、現状を打ち破って、自らのレガシーを解き放とう)」という本の著者でもあります。 ここで言う罪悪感について、Arnold氏はこう解説します。 たとえば、「この人には借りがあるから」といった感情です。罪悪感をもとにリストをつくるというのは、ありがちな話です。 それは、本当の意味で効果的な仕組みがまだわかっておらず、状況にただ反応する姿勢をとっているからです。 ToDoリストにまつわるありがちな間違いとしてはもう1つ、その時、頭に浮かんだことをすべて取り込み、いわば行き当たりばったりでリストを作成してしまう、というものがあります。 こうしたリストには、普段からそれほど熱意を持って取り組んでいないことや、より大きな目標と結びついていない項目が入りがちです。 こうした項目は、本来達成したいと考えているインパクトに焦点が合っておらず、いわば「変なところに焦点が合っている」状態です。 Arnold氏によれば、「ToDoリストがあると、心理的に圧倒されてかえって身動きがとれなくなる」という理由で、こうしたリストをそもそもつくらない人も中にはいるそうです。 とはいえ、ToDoリストに対する考え方を改めれば、間違ったリスト作成を避けて、その力をフル活用することも可能です。