ToDoリスト、正しく使えてる?一流コーチが教える「気力レベル」タスク整理術
「気力のレベル」をマネジメントするのが肝心
気力のレベルに基づいたリストではなく、従来型のToDoリストを使うことのリスクの1つとして、簡単なタスクから手をつけることがクセになってしまう、という点が挙げられます。 実際、Arnold氏によれば、「それなり」「低空飛行」に分類されるべきタスクをこなすことで時間を費やしている人が多いのだそうです。しかし、生産性がピークにあるベストな時間帯にこういうことをするのは、時間の無駄です。 「達成感を得たいから、こまごまとしたタスクを片づけて、ドーパミンの分泌を促そう」と思うのでしょう。 でも、昼食後のぼんやりしてしまう時間帯に入ったら、大きなタスクや目標に関して、何も進展がないことに気づくはずです。 気力のレベルに基づいたToDoリストは、タイムブロッキングと組み合わせることで効力を発揮すると、Arnold氏は述べます。 自分の能力が一番発揮される時間帯を知りましょう。そして、スケジュールを自分で管理できるのであれば、その時間帯を中心にスケジュールを構築しましょう。 たいていの人は、自分が思っている以上にスケジュールを自由に決められるはずです。
集中力を削ぐ要素を排除
また、集中力を削ぐ要素を排除するのも大切なことです。 Slackやメール、アラートなどがどんどん送られてくるなかでは、状況にただ反応するだけの状態を脱するのはとても難しいのが実態です。 そうArnold氏は指摘します。 私がコーチングをしている大学学部生のクライアントたちは、成果を出さなければいけないことを知っています。 大きなプロジェクトで進展がないと、プレッシャーが次第に高まっていきます。こうした(気を散らせる)習慣について、より自覚的にならないと、物事を前に進めることはできません。 気力のレベルに基づいて仕事をすれば、家族や友人、趣味に割く時間を増やすこともできるはずです。 Arnold氏は、「仕事にもっと満足感を覚えるようになり、仕事に圧倒されることは減るでしょう」と述べます。 仕事をうまくこなし、自分がやるべきことを管理できている、という実感が得られるはずです。 (中略)その時々の、自分に一番合ったタスクが何かを判断できる仕組みを活用すれば、自分のタスクをよりしっかりと管理できるようになり、進展があった時の達成感も増すはずです。 Source: The Rooted Renegade, Amazon Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
長谷睦(ガリレオ)