ToDoリスト、正しく使えてる?一流コーチが教える「気力レベル」タスク整理術
「気力のレベル」で仕分けるToDoリスト作成方法
最初のステップは、「ブレイン・ダンプ」と呼ばれる方法です。 この段階では、その時に頭に浮かんだ事柄をすべて書き出します。頭の中にあることを、紙やアプリに全部書き出してみることで、より客観的な見方が得られ、戦略的なやり方でそれぞれの項目に取り組むことができるでしょう。 この時、ひとつひとつのタスクの内容を、狭い範囲に絞り込んでおくのが肝心です。そうすれば、やり終えた項目をリストから削除する時に、「成功した」という達成感が得られます。 「絞り込まれたタスク」の例として、たとえばプレゼンテーションを作成する作業で1つとせず、「スライドのアウトラインをまとめる」などとタスクを区切ることで、絞り込むことができます。 気力のレベルで分類 こうして、自分なりのToDoリストが出来上がったら、それぞれのタスクを完了するのにどれくらいの気力や集中力が必要か、考えてみましょう。 その際、自分の気力に応じて、「絶好調」「それなり」「低空飛行」という3つに分類するように、Arnold氏はすすめています。 1. 絶好調 「絶好調」は、あなたの気力がピークにあって、あまり苦労することなく集中できる状態です。 とてつもなく集中していなければできないタスクは、このカテゴリーに分類しましょう。重要な提案の準備や、四半期や1年の戦略を練る時が、これに当てはまるかもしれません。 「絶好調」の時はいわゆる「フロー」状態にある可能性が高いと、Arnold氏は解説します。 2. それなり 次に、「それなり」は、ある程度のタスクはこなせるものの、「絶好調」とは言えないような状態を指します。 多少は頭を使う必要がありますが、よりルーティン的なタスクがここに入るでしょう。たとえば、あるプロジェクトのための調査資料の収集、あるいは、プレゼンテーションのための図表やグラフの作成を行なうのに良い時かもしれません。 3. 低空飛行 最後に、「低空飛行」のレベルは、一般的には午後の半ばあたりの、集中力が続かない時間帯を指します。 これは、事務的なタスクをこなすべき時です。Arnold氏によれば、メールをチェックするなど、精神的なパワーをほとんど消費しなくて済むタスクを片づけるのに向いているタイミングだといいます。 仕事をする時間帯の最初に、「自分の気力はどのレベルにあるだろう?」と問いかけてみてください。 そうすると、そのレベルに基づいて、どのタスクに取り組むべきかがわかり「何をするべきだろうか?」という悩みに、多くの時間を費やすことがなくなります。 仕事が目の前に並んでいるとしても、まずは自分に問いかけてみることが必要です。