悪夢の歴史…日本代表、背番号10の系譜(6)史上最大の「悲劇」の中で…。物足りなさが残るのは
日本代表は初出場となった1998年のフランスワールドカップから連続でワールドカップ本大会に出場している。背番号10を背負った選手たちは、大舞台でどのような活躍を見せたのか。今回は18年ロシア大会までのワールドカップで10番を背負った日本代表選手を大会ごとに紹介する。※所属チームは大会前時点、年齢は初戦時点のもの。
ロシアW杯
背番号10:香川真司(ボルシア・ドルトムント) 生年月日:1989年3月17日(29歳) 個人成績:3試合出場/1得点1アシスト 戦績:ベスト16 ブラジル大会を終えた香川真司は2シーズンぶりにドルトムントに復帰した。ハビエル・アギーレは4-1-4-1のインサイドハーフで香川を起用したが、15年のアジアカップ後に監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチはトップ下に香川を置いている。 18年2月にドルトムントで足首を負傷して長期離脱となり、ワールドカップ出場が危ぶまれた。ドルトムントのリーグ最終節でなんとか復帰を果たし、指揮官が西野朗に代わった日本代表にも復帰。2大会連続で背番号10を背負うことになった。 大会前はベンチスタートになると予想されていたが、最後のテストマッチで高いパフォーマンスを見せたことで、初戦のコロンビア戦の先発に名を連ねた。すると、開始早々に相手のハンドで得たPKを香川が決めて先制に成功。一時は追いつかれたものの、大迫勇也のゴールで勝利を収めた。 続くセネガル戦にも先発したが得点に絡むことができず、1-2と勝ち越された直後の72分に本田と代わってベンチに退いた。試合は本田のゴールで同点に追いつき、貴重な勝ち点1をゲット。先発を外れた3戦目のポーランド戦では、2大会ぶりのノックアウトステージ進出決定をベンチで見届けることとなった。 「ロストフの悲劇」となったラウンド16のベルギー戦で、香川は2試合ぶりに先発に復帰した。原口元気のゴールで先制した直後の52分、バイタルエリアでボールを持った香川はマッチアップするアクセル・ヴィツェルを引き付けて乾貴士にパスを送る。これに乾がボックスの外から右足を振り抜いて貴重な追加点を奪った。 3試合に出場した香川は1得点1アシストを記録した。歴代の10番の中ではワールドカップ最多となる6試合に出場した香川だが、背番号10を背負う選手が残した成績としては物足りなさが残る。
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