トヨタのオジエ、ランキング急浮上でタイトル争いへ。WRCギリシャには9台のラリー1車両がエントリー
9月5日(木)から8日(日)にかけて、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』が開催される。シーズンは終盤戦に突入し、タイトル争いにも注目が集まり始める今大会のエントリーリストが公開されている。 【写真】2023年大会に出走したセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1951年に第1回大会が開催され、WRCイベントとしては創設初年度の1973年から開かれてきた歴史ある『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』。山岳エリアを中心に、岩場や大きな段差もある荒れたグラベル(未舗装路)が舞台となるラリーだ。 現在マニュファクチャラー選手権をリードしているヒョンデ・シェル・モービスWRTは、今回も3台のヒョンデi20 Nラリー1をエントリーさせている。クルーは、レギュラーのティエリー・ヌービルとオット・タナクに加え、3台目にはダニエル・ソルドが乗り込む。 対して20ポイント差で2位につけるTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、3台のトヨタGRヤリス・ラリー1を送り込む。今回のクルーラインアップは、レギュラーのエルフィン・エバンスと勝田貴元のふたりに、前戦ラリー・フィンランドで選手権2位に浮上したセバスチャン・オジエだ。 そして、今回はMスポーツ・フォードWRTも3台のフォード・プーマ・ラリー1を走らせる。乗り込むのはレギュラーのアドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンスターに加え、ギリシャ出身のジェントルマンドライバー、ジョルダン・セルデリディスが第3戦ケニア以来のドライブに臨む。 WRC2クラスは、現在クラス首位に立つオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が欠場を選択。選手権上位の選手では、ラリー・フィンランドでラリー1デビューを果たした現在2位のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)と、現在3位のヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が優勝候補となりそうだ。 今季は残すところもあと4戦。今大会は、前戦の優勝でタイトル争いに名乗りを上げたオジエと、選手権首位をひた走るヌービルの攻防に注目が集まる。さらに、ヒョンデとトヨタが激しい争いを繰り広げるマニュファクチャラー選手権も、佳境へ向けてハードな展開が見られるかもしれない。第10戦ギリシャのエントリーリストは以下の通りだ。 ■2024WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ エントリーリスト(8月12日付) No./Team/Car/Driver&Co-Driver/Eligibility 11/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグ/M 17/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/セバスチャン・オジエヴァンサン・ランデ/M 8/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/オット・タナクマルティン・ヤルヴェオヤ/M 33/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/エルフィン・エバンススコット・マーティン/M 16/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/アドリアン・フルモーアレクサンドル・コリア/M 18/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/勝田貴元アーロン・ジョンストン/M 6/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/ダニエル・ソルドカンディード・カレラ/M 13/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/グレゴワール・ミュンスタールイス・ルッカ/M 19/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/ジョルダン・セルデリディスフレデリック・ミクロット/ [オートスポーツweb 2024年08月14日]