島唄や踊りで喜界の魅力発信 奄美パーク夏祭り 44人が多彩なステージ
鹿児島県奄美市笠利町の県奄美パークで17日、「奄美パーク夏祭りシマジマだより喜界島」があった。奄美群島から1島に焦点を当て伝統芸能を紹介、島の魅力を発信する恒例イベントで、今回は喜界島のダンスサークルや島唄研究会などから44人が出演。力強い演奏や伸びやかな島唄で会場を盛り上げた。 ステージでは喜界島うるまエイサーやアヌエヌエ・フラ教室など、地域行事で活躍する地元サークルが次々と登場し、練習の成果を披露。会場を盛り上げた。 唄者の原田幸歩さん(湾出身)と東郷さやかさん(赤連)は「伊実久ばしゃ山節」や「塩道長浜節」など喜界島ゆかりの島唄を紹介。歌に込められた思いや物語、背景を解説し「近くて遠い喜界の島唄を知ってほしい」と、美しい歌声を響かせた。安田民謡教室の生徒、OBらで構成した奄美芸能島唄研究会のステージでは、8人の女性が声をそろえて歌う迫力ある島唄に、観客も聞き入っていた。 奄美市名瀬の中村美穂さん(58)は、母の深佐英さん(91)と共に来場。「母は外出する機会が少ないが、イベント開催を知り足を運んだ。母も私も喜界島に行ったことはないが、父は仕事で喜界に行くことが多かった。父を思い出しながら、太鼓やダンス、島唄などさまざまな音楽を楽しめた」と笑顔で話した。
奄美の南海日日新聞社