40代ですが毎月のローンの支払いで余裕がありません…まったく「借金をしていない」家庭はあるのでしょうか?
住宅ローン利用者の返済に対する実態
独立行政法人住宅金融支援機構が、2024年5月に行った「住宅ローン利用者の実態調査」にて今後のローン返済に対して不安に思っていることを調査したところ、次のような回答が挙げられています。 ・借入金利の上昇 ・物価の上昇 ・自身の収入の減少 さらに「今後、仮に金利が上昇し、毎月の返済額が大きく上昇した場合の対応をどうするか」の質問に対しては、次のような回答があります。 ・毎月の貯蓄をやめて返済を継続する ・食費や教育費などの支出を減らして返済を継続する 近年の物価上昇もあり、ローンの支払いで余裕がない、もしくは余裕がなくなるかもしれないと不安になっている家庭は少なくないことが予想されます。また、もし返済額が上昇しても返済を継続しようとする回答も見られます。
借金をしていない世帯は約6割。その理由の大半は住宅・土地のローン
総務省統計局が公開した資料によると、約6割の世帯が借金をしていないことが分かりました。 一方で、約4割の世帯がローンを組んでおり、そのうちの約9割が「住宅や土地のため」の負債です。また、負債の保有が最も多い年代は40~49歳であり67.9%、次いで40歳未満の63.8%で、ローンを組む年代は、40歳未満から49歳までがピークのようです。 40代の借金内訳の約9割が住宅や土地を購入するためのローンというデータから、時期的に大きな額の買い物をする時期であるといえます。50代以降に住宅ローンの額が減少するというデータもあるため、将来的な資金計画を考え、節約や工夫をしながら生活しましょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯) 独立行政法人 日本住宅支援機構 住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2024年5月調査)】 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部