世界一かわいいBEV!! 「ハツカネズミ」ことFIATのEVトポリーノ
日本でもこうした遊び心満載のモデルが、身近な存在になって欲しい
徹底したコストダウンが図られてはいるものの、デザイン力でそれをカバーしているトポリーノは、個性で物を選ぶ、いまの時代にぴったり。これが日本でも原付と同じような感覚で乗れることができたら、通勤や通学で使いたい若い人や高齢者のちょっとした移動などに大活躍するのではないだろうか。 筆者はイタリアのミラノに住んでいるが、アミやトポリーノはよく見かける。特に都市部ではこうしたマイクロEVは便利で、存在感を増してきている。なんといっても低価格で、安心感の高いクローズドボディに乗れる手軽さや、高騰する燃料費よりも、安い電気で運用できるなどの要因があるだろう。 この手の超小型モビリティについては、日本でも、公道走行を可能とする認定制度が平成25年1月に創設されており、安全確保を最優先に考え、高速道路などは走行しないこと、交通の安全と円滑をはかるための措置を講じた場所で運行することなどを条件に、許可されている。つまり、このトポリーノも日本導入される可能性は無きにしもあらずだ。 ただ、こうした超小型モビリティは、日本ではまだまだ普及に至っておらず、トヨタのC+pod(シーポッド)も2024年夏をもって生産終了してしまった。トポリーノのような遊び心満載のモデルが、日本でも身近な存在になって欲しいと強く願う。 レトロなデザインと電動化という大きな魅力を備えたトポリーノ。日本にも導入されれば、環境意識の高まりや個性化志向といった社会的な背景を受け、一定の需要が見込めるに違いない。