はみ出した「龍のしっぽ」を切除 “断腸の思い” 龍の顔に涙の装飾 大阪・道頓堀「金龍ラーメン」 立体看板の一部撤去命じる判決受け
23日未明、大阪・道頓堀にある人気ラーメン店の、龍の立体看板から、「しっぽ」が切り取られました。 撤去を命じる判決を受けた措置で、店舗側は「断腸の思い」だとして、龍の顔に涙の装飾を施しました。 (記者リポ)「午前1時半すぎです。龍のオブジェのしっぽ部分を撤去する作業が今、始まりました」 23日未明、大阪・ミナミにある「金龍ラーメン道頓堀店」で、立体看板を制作した業者の男性が、壁から飛び出していた龍のしっぽを撤去しました。 (立体看板を制作した中村雅英さん)「(自分の作品が)一部分でも欠損するのは忍びないですけど、だけど、しょうがないかなと、半分あきらめもある」 立体看板の龍のしっぽ部分をめぐっては、隣接する土地の所有者が、「境界線をはみ出している」として、大阪地裁に撤去などを求めて提訴。 金龍ラーメン側は「看板の撤去によって、店のブランドイメージが低下する」などと反論しましたが、1審判決は「所有者は、土地の一体的な利用が妨げられ、その不利益は大きい」として、しっぽ部分などの撤去を命じました。 1審判決は高裁も支持し、確定しています。 (記者リポ)「しっぽ部分が撤去され、龍の目には涙が浮かんでいます」 店を運営する「金龍製麺」は、「しっぽ部分は断腸の思いで切除することとなりましたが、お客様が当店にお越しになる際の目印として愛され、また、ミナミの風物詩のひとつとして認知いただいている龍の立体看板をこれからも大切に守り続けていきます」とのコメントを発表しました。
ABCテレビ