くふうハヤテのトライアウトに巨人から戦力外通告を受けた笠島尚樹投手が参加「12球団に限らず、どこかから(オファー)がきてくれれば」
ウエスタン・リーグのくふうハヤテが3日、静岡・ちゅ~るスタジアム清水でトライアウトの2次試験を実施した。この日から、巨人から戦力外通告を受けた笠島尚樹投手(21)らNPB出身6選手が参加した。 最速151キロを誇る右腕は、シート打撃で打者3人を二ゴロ、遊ゴロ、右飛と、わずか5球で打ち取った。「とりあえず抑えられて良かった。ただ最後の打者に打たれた球が甘く入ってしまった」と反省していた。元日本ハムの中村勝投手コーチは「直球の強さがすごくあった。打者にスキを与えないピッチングだった」と、評価は高かった。 笠島は福井出身、地元・敦賀気比高から20年育成ドラフト3位で巨人に入団した。今季は2軍戦の出場はなく、3軍戦で主に中継ぎとしておよそ30試合で登板した。「去年までは良かった直球が、今年に入ってあんまり良くなかった。ただ中継ぎをしていく中で、球に指がかかるボールが増えてきた」と、復調を感じ取っていた。 巨人のコーチ、2軍監督などを務め、今季くふうハヤテの初代ヘッドコーチ高田誠氏から、くふうハヤテのトライアウトを勧められた。今季、巨人からくふうハヤテに派遣された木下幹也投手から施設面とチーム内の雰囲気を聞き、受験を決意した。今後、14日の12球団トライアウトに参加予定だ。「まだ現役を続けるつもりなので、12球団に限らず、どこかから(オファーが)きてくれればいいなと考えている」と、切実な願いを口にしていた。 今回のくふうハヤテのトライアウトの合否は今月末をめどに個別に連絡される見通し。
報知新聞社