お金使いが下手な人は「見栄っ張り」!?プロが教える人生を後悔しないお金の使い方
お金を使うたびに後ろめたい気持ちになる、貯蓄が減るのがイヤ……という人は意外と多いものです。でも、そもそもお金は使うためにあります。使っても不安にならない幸せな使い方を、ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子さんに教えてもらいました。 【画像】お金使いが下手な人は「見栄っ張り」!?プロが教える人生を後悔しないお金の使い方
「いつか買おう」「いつかやろう」と思っていることありませんか?
教育費や老後資金を備えるのは大切だけど実はお金って、“使いたいときに使える”とは限らないんです! 子どもの大学費用や自分たちの老後資金など、先々にかかるお金の不安から、やみくもに貯め込んでいる人は多いものです。そういう人たちは、お金を貯めるのに一生懸命過ぎて、使うのが苦手。使うことに不安を感じて気持ちよく使えません。年をとってから「自分がやりたいことに、もっとお金を使っておけばよかった」と後悔しないためには、使う練習をすることも大事。使うのをずっと我慢して、“死ぬときが一番お金持ち”なんてことは避けたいですね。
お金を使うには、【気力】と【体力】が必要なんです
お金を使うには欲しい物や、やりたいことを選んで決める必要があります。決断するには気力が、やりたいことを実行するには体力が要ります。気力と体力が充実している今こそ、お金の使いどき。
お金は取り返せるけど【時間】は戻ってきません
使ったお金は働いて稼げば取り返せますが、過ぎた時間は取り戻せません。高齢になってから「30代、40代の元気なうちに、もっと自由にお金を使っておけばよかった」とならないように。
お金使いって【実践】しないと上達しないんです
過度な節約が習慣になっていると、いざお金を使うときに失敗しがち。割高な買い物をしたり、本当にやりたいことを見極められなかったり。自分が幸せになれるお金の使い方を、普段から意識して。 ●「でも、貯めないと不安……」って人はお金をどのくらい使っていいか把握していない可能性が! 家の資産の変化が把握できていないと、やみくもに貯め込むことに。預貯金、投資の評価額、貯蓄型保険の解約返戻金などわが家の総貯蓄額がわかると、今、使える金額がわかります。
畠中さん的お金を上手に使える人の共通点
畠中さんがこれまで受けた家計相談の中で、お金の使い方が上手な人と、お金がうまく使えない人の共通点をそれぞれ教えてもらいました。 □ 「体験」や「思い出」にお金を使う 欲しい物を手に入れると一時的には満足しますが、慣れてくると持っていることが当たり前に。旅行、イベント、趣味などの経験や思い出は記憶に残り、身について消えません。 □ 「物」を買った後のストーリーを思い描ける 服、アクセサリー、雑貨、家電などを買うときは、それを使っている自分や生活シーンがイメージできる物を選びましょう。こんなはずじゃなかったの失敗がなくなり、満足感が持続。 □ 自分だけのこだわりがある 周りに合わせたり、人の目を気にするのではなく、自分が好きなコトにお金を使います。自分のこだわりにお金が使えると、それ以外のことは多少我慢しても苦になりません。 □ 買う店を決めて他店の特売に惑わされない 自分のセンスに合って、金額的にも納得できる店を決めているので、他店で似たような安い物を見つけても釣られません。店を転々としないで済むので、時間と労力もムダなし! ●こんな人はお金使いが下手かも!? ・あっちにもこっちにもお金を使う 1回の支出は少額でも回数が多いと出費がかさみます。その割には満足度が低くてガッカリな結果に。 ・買う決め手は「安いから」 買う理由が「気に入ったから」ではなく「安いから」だと、ベストバイができずにお金のムダに。 ・心の底に見栄がある…… 「人から良く思われたい」が動機のお金使いは、いつまでも満足できず、浪費の沼にハマることも。