iPhoneに「侵害されたパスワード」という通知が来ました。パスワードが漏洩してしまったのでしょうか?
iPhoneユーザーの人は、「侵害されたパスワード」という通知を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか? 【画像】リスクが高いパスワードの確認手順を見る この通知について、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。 (今回の質問) iPhoneで「侵害されたパスワード」という通知が来ました。パスワードが漏洩してしまったのでしょうか? (回答) 「侵害されたパスワード」に関する通知が来ても、あなたのパスワードが漏洩したり、不正にログインされたわけではありません。従って、即座に何か対策が必要なものではありません。ですが、設定しているパスワードについてリスクが高い状態であることを意味しますので、該当のパスワードの設定を変更したほうがいいでしょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆「侵害されたパスワード」という通知が来る理由は?
「侵害されたパスワード」は、iCloudキーチェーンがもつパスワードの管理機能です。iPhoneに保管されているパスワードを定期的にチェックして、安全性が低いと判断された場合に通知が届きます。 安全性が低いと判断されるのは、主に以下のケースです。 ■ ありふれたパスワードが使われている 「111111」「abcdef」など、設定されているパスワードが容易に予測ができる単純なものである場合。 ■ 再利用されている 複数のサービスで同一のパスワードを利用している場合。 ■ 漏洩したデータに含まれている インターネット上に漏洩しているパスワードのリストをAppleがチェック。それを照会し、該当したパスワードがあった場合。
◆通知が来たらどのように対応すべき?
パスワード管理の理想は、全てのパスワードをユニークなもので設定すること。複数のサービスに登録するにあたって、パスワードの使い回しは厳禁となっています。 また、パスワードは英数や記号の組み合わせをランダムで生成するのがいいとされています。上記の内容に合致しないリスクの高いパスワードは、設定のしなおしをすると良いでしょう。 まずはリスクの高いパスワードを確認します。設定アプリを開いたら、「パスワード」→「セキュリティに関する勧告」を選択。すると、リスクを警告されているパスワードがリストで表示されます。タップして詳細を表示。「Webサイトのパスワードを変更」を押すと、このパスワードが利用されているサービスのWebサイトが開きますので、サービスの案内に沿ってパスワードの変更を行います。 変更したパスワードを、キーチェーンのパスワードにも適用させたら完了です。 この記事の筆者:ばんか 月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
ばんか