根強い株主総会の6月開催、集中率59%に-ガバナンス改革の遅れ懸念
機関投資家のリーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)も企業や監査法人への時間的プレッシャーを軽減するため、投資先企業に基準日の変更を求めている。総会の開催時期を先延ばしすれば、文書を英語に翻訳する時間の確保にもつながるとの見方だ。
LGIMジャパンの福田愛奈インベストメント・スチュワードシップ部長は、「働きかけは継続しているものの、残念ながら手応えがあるとは言えない」と説明。慣行の変えづらさや役員選任のスケジュールなど変更にちゅうちょする声が多いと言う。ただ、こうした課題を解決しない限り、一段と総会開催日の分散が広範に進むことには限界があるとみている。
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Momoka Yokoyama