「武士のようにかっこよく」「つらいことを乗り越えた先に精神を鍛えられるんです」 剣道カナダ代表が来日 コーチを務める日本一剣士も実力認める「いろんなスタイルがミックスされていてハイブリッド」
10日、来日した「剣道カナダ代表」の選手ら男女11人が、大阪府住吉警察署の剣道場で警察官らと練習試合を行いました。 メンバーの中には親が日本人やアジア人という人もいますが、ほとんどがカナダ生まれカナダ育ちです。 カナダはアイスホッケーとラクロスがいわゆる国技として認定されています。特にアイスホッケーは北米の寒い地域ということもあって圧倒的人気スポーツ。そんな中でなぜ、カナダチームのみなさんは「剣道」を始めることになったのでしょうか。
選手たちに聞いた剣道の魅力
カナダ代表の1人、ニコルズ真吾(23)さんは日本人の母とカナダ人の父を持ち4歳で移住して以来、カナダで育ちました。剣道に出会ったきっかけは、カナダで幼い頃に通っていた日本語学校と提携していた剣道場に足を踏み入れたことだったそうです。”武士のようなかっこよさ”に憧れ、7歳から剣道を始めました。 (ニコルズ真吾選手) 「武士のようにかっこよく、精神を鍛えられることも魅力的です。」
カナダ代表のコーチは元日本一剣士
カナダ代表、そのコーチは剣道で日本一にも輝いたことがある木和田大起さん₍45₎です。現在は大阪府警住吉警察署に勤務し、剣道の教師も務めています。出身の中央大学がカナダのチームなどとつながりがあったことで2019年から代表のコーチになりました。 (木和田大起コーチ) 「みんな剣道にすごく熱心なんです。剣道が大好きな思いがすごく強いチーム」 「剣道は、日本には日本、韓国には韓国など各国のスタイルがあります。カナダは日系や韓国、中国など様々なルーツを持つ人がいるので、いろんなスタイルがミックスされていてハイブリッドな剣道ですね」
生まれも育ちもカナダという選手のほか、日本や韓国にルーツを持つ選手もいます。いろんな国にルーツを持つ選手が集まっていることで、戦術や身体的特徴の”いいとこ取り”ができていると木和田コーチは話します。 (木和田大起コーチ) 「日本人の私がコーチとして入ることでさらに相乗効果がでることを期待しています」
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