中森明菜 現時点で海外活動予定「ないです」も…過去に熱量感じたタイでの出来事「片言の日本語を」
今年7月に6年半ぶりにファンの前で歌唱した歌手の中森明菜(59)が、15日放送のニッポン放送特別番組「中森明菜のオールタイムリクエスト」(後5・30)に出演し、海外での活動についての質問に答えた。 【写真あり】「TATOO」でコラボした香取慎吾との2ショット ラジオパーソナリティーを務めるのは、復帰後初めて。番組冒頭で「12月15日、日曜日、時刻は5時半です。こんばんは、中森明菜です」と一言一言かみしめるようにあいさつ。タレントのミッツ・マングローブとフリーアナウンサー垣花正が加わると楽しそうに笑い、明るい雰囲気で番組がスタートした。 ミッツは海外でのJ-POPブームについて説明し、「そのお一人があなたなんです」と指摘。明菜は「うそでしょう?そうですか…」と驚いていたが、海外の活動予定についてのリスナーからの質問を読まれると、「ないです。コンサートに行く予定もございません」と即答した。 その上で、かつて海外でのエピソードを明かした。88年に放送された「中森明菜のスパゲティー恋物語」というドラマの収録での出来事だったという。ロケはタイで行われた。「うちの事務所は海外ファンクラブがなかったので、タイの方たちが集まられてファンクラブを作られていて」。タイで現地の有志たちがファンクラブを結成されており、明菜が宿泊していたホテルを探し当てた会員100人も、同じホテルに泊まったという。 クラブの代表からあいさつされ、「他の99人が“明菜さん、ようこそいらっしゃいました”って、片言の日本語を覚えて下さって。ドラマの撮影前に来て下さって」と、海外で感じた熱量に驚きを口にした。 するとミッツは、「タイのゲイバーとかおかまバーに行くとね、源氏名が明菜か百恵か聖子なの」と笑わせた。 82年に「スローモーション」で歌手デビューし、「少女A」「セカンド・ラブ」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」、さらに日本レコード大賞を2年連続で受賞した「ミ・アモーレ」「DESIRE―情熱―」など、数々のヒット曲を世に送り出した明菜。番組は、デビューからこれまで発表してきた楽曲を、リスナーのリクエストやメッセージとともに紹介。昨年はミッツと垣花が出演し、明菜からは音声コメントが届いたが、今年は自らパーソナリティーとして番組に参加した。 2010年に体調不良で芸能活動を休止し、今も調子を見ながらの活動が続く。それでも14年大みそかのNHK紅白歌合戦では、米国のレコーディングスタジオから生出演。12年ぶりの紅白出場で、ファンを喜ばせた。 デビュー40周年を迎えた22年には、個人事務所を設立。公式X(旧ツイッター)では、近況報告とともに復帰を宣言した。「今年2022年は、デビューをさせていただいていから40年になります。デビュー40周年として、何らかの活動をと日々体調と向き合ってきておりましたが、まだ万全な体調とは言えません。ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです」と呼びかけていた。 その言葉通り、近年は活動を活発化させている。昨年12月には公式YouTubeを開設。今年7月にはファンクラブイベントを開催し、17年末のディナーショー以来、約7年ぶりに公の場に姿を現した。イベントではジャズ風にアレンジされた「北ウイング」を歌唱し、涙ぐむ場面もあった。 Xの書き出しは「いつも応援してくださるファンのみなさまへ」がお決まりの一言。長年、支えてくれたファンへの恩返しへ、大きな一歩となる出演になった。