日本一阪神の守護神争い 湯浅でも岩崎でもない 浮上する「第3の男」 とは
まもなくキャンプイン。各球団ペナント制覇を目指して、またしのぎを削るシーズンが始まろうとしている。 【動画】快速球だけじゃない! 阪神新助っ人ゲラの異次元2シームを見る 注目は昨年38年ぶりの日本一に輝いた阪神の取り組みにもありそうだ。昨季はほぼ固定メンバーで戦い、チーム方針として四球をしっかり取るなど岡田彰布監督の選手起用含めたタクトが冴えまくり、圧倒的な強さでV奪回を果たした。 一方、指揮官は球団初のリーグ連覇を狙う戦いのポイントに新戦力の台頭をあげている。各球団、今季はストップ・ザ・阪神を掲げて戦いを挑むことが想定される中、1人でも多くのイキのいい新戦力が出てくることでチームに厚みが増す。その先の常勝軍団を目指すためにも大事なポイントとなる。 大事な守護神も注目のポジションだ。昨季は開幕から新守護神として期待した湯浅京己がWBCから帰国後もコンディションが整わず苦しんだ。代わって、その座を守ったのが左腕の岩崎優だった。60試合に登板して防御率1・77、35セーブと圧巻の成績を残し、リーグ優勝、日本一の大きな力となった。最多セーブのタイトルも獲得、経験豊富なベテランが大事なゲーム終盤を締めたが、今季の守護神起用に関して岡田監督はまだ明言していない。 ストッパー候補には新外国人のハビー・ゲラ(前レイズ・28)の名前も浮上している。パナマ出身、最速164キロの直球、ツーシーム、スイーパーなど多彩な変化球を操る剛腕は投手歴5年と異色の経歴でも知られる。2019年に遊撃手から投手へと転向、短い時間で適性を示し、メジャーでは通算61試合に登板、5ホールドを記録している。 阪神ではかつて助っ人守護神としてロベルト・スアレスが圧倒的な輝きを放った。20、21年に2年連続のセーブ王に輝き、21年には球団外国人の新記録となる42セーブをあげるなど、安定したパファーマンスを示した右腕をファンも支持した。大事な終盤、ときに1点差を守り切るなどプレッシャーのかかる守護神というポジションにおいては、比較的プレッシャーに動じない外国人投手が向いているとする見方もある。 ゲラにおいては年齢もまだ若く伸びしろも期待でき、投手歴が浅いことで、肩、ひじの消耗度が少ないこともシーズン通しての戦いを見据えるとプラスに働きそうだ。 まもなく始まるキャンプでは、リーグ制覇を目指す取り組みの中でし烈な守護神争いの行方も注目ポイントとなる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]