【MLB】レッドソックスがヤンキースからナルバエスを獲得 26歳の若手捕手 同地区ライバル同士のトレード
日本時間12月12日、レッドソックスは同地区ライバルのヤンキースとのトレードを成立させ、26歳の若手捕手カルロス・ナルバエスを獲得した。ロースターの枠を空けるためにユーティリティ・プレーヤーのエンマニュエル・バルデスをDFAとし、バルデスは日本時間12月16日にパイレーツへのトレードが決まっている。なお、レッドソックスはナルバエスを獲得するための対価として、球団13位のプロスペクトである右腕エルマー・ロドリゲス=クルーズを放出し、国際ボーナスプール(金額は不明)もヤンキースへ譲渡している。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ベネズエラ出身のナルバエスは今季メジャーデビューしたばかりの若手捕手。2015年7月にヤンキースと契約したあと、徐々にマイナーの階段を上っていき、2021年にA+級、2023年にはAA級を経てAAA級に到達した。今季はマイナーAAA級で96試合に出場し、打率.254、11本塁打、58打点、9盗塁、OPS.782を記録。メジャーでは6試合に出場し、13打数3安打、打率.231、OPS.564をマークした。ヤンキースはロースターの40人枠内に5人の捕手を抱えていたため、人員を整理した形。一方、レッドソックスは40人枠内の捕手がコナー・ウォンしかいなかったため、ナルバエスを獲得することで捕手の頭数を確保した。 ヤンキースが獲得したロドリゲス=クルーズはプエルトリコ出身の21歳の右腕。2021年ドラフト4巡目(全体105位)指名でレッドソックスに入団し、今季はマイナーA級とA+級で合計21試合(うち20先発)に登板して5勝5敗、防御率2.91をマークした。プロ入り後に球速を伸ばしており、今年4月には最速98マイルを計測。スライダーも球速が増し、有効なボールとなっている。課題の制球難を克服できれば、将来的には先発3番手クラスの投手に成長すると見込まれている。 これまで、ライバル同士であるレッドソックスとヤンキースのトレードはそれほど多くなかったが、昨年は2件のトレードが成立(ヤンキースがグレッグ・アレンを獲得したトレードと、ヤンキースがアレックス・バーデューゴを獲得したトレード)。この2球団間のトレードは直近2年で今回が3度目となった。