1日300杯売った「元ビールの売り子」が“リアルなギャラ事情”を暴露。1杯あたりのインセンティブと1日に稼げる総額は
過酷さ以外に危険な一面もある
華やかそうに見えても、暑さや雨など気象状況によっては過酷になることもある。そんな肉体労働な一面もあるわけだが、さらにこの仕事ならではの危険な一面もあると田中さんは語る。 「働いている時は常にお客さんを見ているので、試合はほとんど見ていません。なので、ファールボールが結構危ないんです。近くに飛んできたときは、お客さんが教えてくれたりもするんですが、グランドに背を向けているのでとっさに避けるのは難しいですから。過去にファールボールが当たってケガをして売り子を辞めちゃった子もいましたよ」
売り子も客商売なだけに「笑顔」が大事
限られた時間内でいかに多く売るか、そして売れた杯数でギャラが大きく変わるの球場の売り子たち。ずばり、少しでも売上を増やすために重要となるポイントは何だろうか。 「意外とリピーターさんも多いので、やっぱり笑顔とフレンドリー感が大事ですね。顔を覚えてもらって常連さんになってくれると、自分からも声をかけやすくなります。一杯売ったあと、飲み終えるくらいのタイミングで再び行って『おかわりどうですか?』って声をかけると、再び買ってくれることも多いんです。そういうお客さんを増やすことが一番重要だと思います」
野球ファンにより快適な時間を提供
最後に田中さんに「この仕事の魅力は?」と聞いてみたところ、「上手くいけば短時間でたくさん稼げるところもそうですが、やっぱりお客さんに『ありがとう』と言われて、楽しそうに野球を観戦しながら飲んでいるところを見ると嬉しくなりますね」と答えた。 野球場に行ったら、売り子ひとりひとりの営業スタイルに注目してみるのも面白いかもしれない。 取材・文/日刊SPA!取材班
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