磯部誠、ディフェンディングチャンピオンの意地見せる【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】
◇24日 SG「第34回グランドチャンピオン」前検日(兵庫県・尼崎ボート) 徳山の衝撃から1年。磯部誠(33)=愛知=は、昨年のグラチャンを制し、トップレーサーとしての地位を完全に確立させた2023年だった。期待がさらに高まる24年。とこなめ正月戦を勝ち、幸先の良いスタートを決めたはずだったが…。「不調の原因ですか。自分では分かっています。昨年もこのグラチャンから巻き返せたし、今年もここからですね」と視線を上げる。 5月の多摩川オールスターでは準優へ進んだが、G1戦線ではことごとく優出を外し、前走の地元蒲郡G1ですら予選敗退。現在、獲得賞金ランクは77位。その原因については口を閉ざすが、自身の中では反攻の準備は整いつつある。 まだ使用して間もないとはいえ、現状エース機の看板を背負う11号機を射止めた。「そんないい感じではなかったですよ、出て行くことなく一緒。普通の手応えでしたね」と前検で看板機の威力を実感することはなかった。「前節使っていないし、そのせいもあるのかな」と回転不足の解消が威力復活の鍵と読む。 「ディフェンディングチャンピオンとして頑張ります!」。不調を嘆く外野の声を自信を与えてくれたこの大会で黙らせてみせる。
中日スポーツ