YA-MANと木村ミノルがOFGMで対戦。YA-MAN「1発もらったら頭の骨がくだける」、木村「失神させないと倒れない」【FIGHT CLUB.2】
初代RISE OFGM -65kg級王者のYA-MAN(TARGET SHIBUYA)がプロデュースするオープンフィンガーグローブマッチ(OFGM)に特化した格闘技イベント「FIGHT CLUB」に関する会見が9月18日、都内で開催された。 会見では第2弾大会「FIGHT CLUB.2」が10月5日に開催され、メインイベントでYA-MAN(TARGET SHIBUYA)と木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)が対戦することが発表された。 試合は72kg契約の3分3R、判定決着なしのルールで行われる。 今回の試合はYA-MANのインスタライブでの視聴者からの「木村ミノルにオープンフィンガーで勝てますか?」という質問にYA-MANが「余裕でしょ。俺が逃げるわけがない」などと発言したことが発端。その言葉に木村が反応したことで今回の試合につながった。 木村は「YA-MAN選手とは因縁も確執もない。インスタライブで彼が言ってきた時に僕が反応した。その中で出た言葉は彼の自信から出た言葉だと思う。それによってまた燃えるものがこみ上げてきたし、なめられてるのかな?と久々に感じた。こういうときに力を証明するのがスターだと思うし、こういう時にかましてやって証明しないといけない時が久々に来たという感じで、めっちゃ楽しみ。僕も久々に気合が入っているのでいい試合をしましょうという感じ」とここに至った経緯とその時の思いなどを口にした。 互いの印象についてはYA-MANは「キックボクサーとしては強い選手と思っている。俺がプロになる前から活躍していた選手。そこにはリスペクトはあるが、でも人間としては弱いのかなと思っている。そんな奴には負けないと思っている。というのとパンチ力はすさまじいと思う。最近、試合をしていて刺激がないというか。昔のようなヒリヒリ感がない。もし、仮に木村ミノルのパンチをもらったら本当にどうなるか分からない。そのヒリヒリ感の中で試合がしたいというのが本音というか、中毒なので。死ぬかもしれないという中でやりたい」、木村は「階級も僕より下なので、いつか戦うという目では見ていなかったけど、名前はどんどん上がってきて、その中で試合を見ると、気持ちが強いし打たれ強いし、ダウンしてもKO勝ちしている。僕は気持ちが弱い、臆病なところがあると(言っている)。言ってしまえば真反対なのかと。彼はファイティングスピリッツとか倒れても立ち上がってくるところを見せてきていると思うし、僕は弱い心があるのかもしれないけど、それ以上に戦うことが好きだし、スリルのある試合が好きだし、人を倒すのが好きなので、今回はそれ以上にモチベーションが上がっているので楽しみにしてほしい」などと特に煽り合うことはなく、互いの実力を認め合う。 YA-MANが「勝ち負けよりもヒリヒリ感を味わいたい」と言えば、木村も「同じく。そして“あんな臆病な奴に俺が負けるわけがない”と言われたが、それは自信からくる言葉だと思うし、単なる煽りじゃないのも分かる。悔しい思いが久々に湧き出てきた。キャリアを振り返っても、ここまで気合が入る試合は久しぶり。こういう時に結果を残したい。早く試合をしたい。オープンフィンガーは彼の土俵ですが、体重は僕に近いところに合わせてくれたので、そこも含めていい試合をしたい」と互いに試合への期待感を見せた。 オープンフィンガーグローブについてはYA-MANは「オープンフィンガーではやったことはないようなものなのでアドバンテージは俺にある。間違いなく打ち合いになるが、薄いオープンフィンガーの近い距離での打ち合いが木村ミノルにできるか。ビビったら俺の勝ち。俺も1発もらったら、頭の骨がくだけると思っている。怖いけどそれがまた楽しみ」、木村は「前に出るしか勝機は見えないかな思っている。できないと言われているが、そこはやるしかない。今回は勇気をもって力強くやっていく。彼が経験したことのないようなKOをかましてやりたい」などと語った。 決着についてはYM-MANが「KOになるんじゃないですか。俺が勝つにしろ負けるにしろ必ずKOになると思う」と言えば、木村も「絶対KO決着になると思う。自分としてはこういうKOを連発している選手にKOで勝つのは自分の誇りになる。KOパンチャー対決で僕が勝ちたい」と互いにKO決着を予告。 そしてYA-MANが「1発で決めたい。1発で失神するところをみんな見たいと思うので、前回みたいにスパッと終わらせたい」と昨年11月の「FIGHT CLUB」での朝倉未来戦の再現を約束。木村は「失神させないと倒れないと思うので、自動的に失神KOを狙ってます」と語るなど失神決着は避けられない試合となりそうだ。 また木村は先日、SNSに見事にビルドアップされた体の写真をアップしていたのだが「あれはばえる角度で撮っただけ。大したことない。今はクリーンな体」と主張。 YA-MANは「実際に会場で見たら全然大きさが違う。そんなにでかいとは思わない。俺もでかくなっているし、フィジカルで負けるとは思っていない。フィジカルなら俺のほうが強いんじゃないかなと思っている」と気にせず。ドーピング検査については「俺からやりたいと言っているのでなんでもいい。まあ、ドーピングはダメだと思いますよ。俺はファイターとして木村ミノルを信じているというか。やってないでしょ?」と問いかけると木村は「神に誓ってやってない」ときっぱり。YA-MANは「ファイター木村ミノルを信じてやるしかない。個人としては何でもいいからやりたいというのが俺の意見。検査をやる気はない」などと語った。 木村は2022年11月にK-1との契約を満了し離脱。12月には「INOKI BOM-BA-YE × 巌流島 in 両国」で1年ぶりの試合に臨み、ミックスルールで矢地祐介と対戦し、1RのキックルールでKO勝ち。2023年3月にはKNOCK OUTに参戦しクンタップ・チャロンチャイにKO勝ちを収め、6月には約6年9カ月ぶりにRIZINに参戦し、ロクク・ダリをKOしたものの試合前に行っていたドーピング検査で陽性の判定が出たため、試合はノーコンテストに。この検査結果を受けて矢地、クンタップとの試合もノーコンテストとなった。試合日を起点とした半年間の出場停止処分が下され、その期間が明ける予定の大晦日には安保瑠輝也との試合が発表されたものの、発表前に受けていた検査でまたも陽性判定となり、試合は消滅した。 今年3月には検査の結果、陰性となったためRIZIN復帰を果たすもブアカーオ・パンチャメークに2RKO負け。その後、5月と9月に「巌流島バーチャルファイト」に出場し2連勝している。 YA-MANは昨年8月に「初代RISE OFGM -65kg級王座決定戦」で山口裕人を下し初代王座に就く。11月にはこの「FIGHT CLUB」を立ち上げ、旗揚げ戦で朝倉未来に1RでKO勝ちを収め、その実力を改めて満天下に知らしめた。その勢いを駆って大晦日にはRIZINでMMAルールで平本蓮と対戦も判定負け。再起戦となった7月のRIZINではMMAルールで鈴木博昭にKO勝ちを収めている。