《苦節30年→韓国で大ブレイク》歌心りえさん 声帯を痛め喉が血だらけに…“どん底”を救った家族の言葉
今、日本と韓国で絶大な人気を集める「歌心りえ」という人物をご存じだろうか。51歳の日本人歌手で、彼女の歌を知る人からは「ぜひ紅白特別枠に選ばれてほしい。それだけのパワーと実力がある」と、期待されるほどだ。 【写真あり】1995年、デビュー当時の歌心さん 今年4~5月に放送された韓国のケーブルテレビ番組『韓日歌王戦』。日韓のシンガーが7vs.7で激突する音楽番組で、歌心さんは日本代表の1人として出演した。 日本語で中島美嘉の『雪の華』やさだまさしの『道化師のソネット』などを披露すると、スタジオ中が歌心さんの声に感情を揺さぶられた。テレビには、韓国チームの若い歌手たちが、感動のあまり大粒の涙を流す姿も映し出されていたのだ。どれほどの歌声だったのかがわかろうというもの。 その様子は放送後、すぐに動画サイト(YouTube)にアップされ、感動の輪はさらに広がってゆく。 《国境を越えて人の心を動かす歌声と表現力に感動。本当に素敵な声。涙が止まらない》 《声にオーラがあり、引きつけられる。まるでおとぎ話の中で聴いているような心地よさ。唯一無二の人》 《日本でいちばんうまい歌手といっても過言じゃない》 韓国語、日本語を中心に称賛のコメントが数多く寄せられた。 もっとも反響の大きかった『雪の華』のカバー動画の視聴数は、12月現在、800万回を超えている。 こうして、彼女はあっという間に番組の主役となったのだ。『韓日歌王戦』は歌心さんの活躍もあり、最高視聴率が15.2%という異例の大ヒットを記録。韓国で、一般的な音楽番組の視聴率が数%ということをふまえると、その人気ぶりがうかがえる。 「これほどうまいのになぜ今まで知られていなかったのか」と言われることも多い歌心さん。この劇的ブレークまでには、じつに30年以上も歌い続けた日々があった。 ■デビュー後まもなく、ポカリCMソング、冬ソナ挿入歌まで担当 「歌は幼いころから好きでしたが、歌手を志したのは高校生のころ。地元栃木でNHKの『のど自慢』が開催され、応募して出場しました。そのときステージで歌うことの喜びを知り、それがきっかけで歌手を目指すことにしたんです。 学生時代にはオーディション雑誌に応募をしたり、当時通っていた英語の専門学校の学園祭で歌を披露していましたね」(歌心さん、以下同) 1993年、とあるオーディションの最終選考に残るが惜しくも敗退。 「それでも諦めず、デモテープをレコード会社に送りました。そして1995年、姉とともに『Letit go』のメンバー『八塚りえ』としてワーナーミュージック・ジャパンからデビューしました」 デビューしてまもない1995年9月、歌心さんに早速大きなチャンスが訪れる。セカンドシングル『200倍の夢』が、なんとポカリスエットのCMタイアップ曲となったのだ。