パリ五輪の体操男子の種目別決勝が行われた5日、鉄棒で金、平行棒で銅と二つのメダルを獲得した岡慎之助（徳洲会）の地元・岡山市でテレビ観戦会が開かれ、約100人の地域住民らが快挙に沸いた。 会場の児島湾土地改良区（同市南区築港緑町）に「慎ちゃん」コールが響いた。鉄棒で金メダルが確定し、何度も万歳が繰り返され、息子が岡と仲良しという津村尚美さん（46）＝同市南区＝は「小さかった慎ちゃんが世界の舞台で輝いている姿を見られて本当に感慨深い。わが子のことのようにうれしい」と喜びに浸った。 「岡選手ガンバ」と書かれた手作りのうちわやスティックバルーンを打ち鳴らして声援を送った住民ら。おかやまジュニア体操スクールの栗本昊太郎さん（13）＝岡山市立桑田中2年＝は「憧れがさらに強くなった。岡選手みたいに見た人を魅了する演技ができるようになりたい」。 パリで団体総合と個人総合を見届けて帰国した母八千代さん（43）は「まだ信じられない気持ち。よく頑張ったねと伝えてあげたい」と息子をねぎらった。
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