教皇の中絶反対発言に抗議 ベルギー
【ブリュッセル共同】ベルギーのデクロー首相は3日、ローマ教皇フランシスコが先月のベルギー訪問中に同国の人工妊娠中絶に関する法律について「殺人法」と発言したとして、ローマ教皇庁(バチカン)の駐ベルギー大使を呼び出して抗議したと明らかにした。 欧州のメディアによると、教皇は中絶への反対姿勢で知られたベルギーの故ボードワン国王の墓を訪れた際に発言した。滞在中には、中絶手術に携わる医師についても「雇われた殺し屋」と表現し反発を招いた。 デクロー氏は3日、議会で大使に抗議したことを公表し「わが国の民主的な意思決定について、このような発言をすることは絶対に容認できない」と非難した。