10億人が夢中!中国ショートドラマ 急成長の秘密とは? 短い物語を手軽に視聴
■「コンテンツ大国」日本版ショートドラマの未来
ショートドラマ市場を巡る現状と未来を見ていく。 中国メディアによると、中国でショートドラマを視聴するユーザーは10億人を超えているという。その市場規模は、2020年にはおよそ200億円だったものが、昨年にはおよそ7800億円と急増し、2027年には2兆円を突破するとの予想も出ている。 ちなみに昨年の中国における映画興行収入はおよそ1兆1000億円だったため、ショートドラマ市場がすぐに追い付き、追い越す勢いである。 この急成長する市場に対して、中国政府も動いている。 政府機関の国家ラジオテレビ総局はおととし11月、「ショートドラマの管理強化と改善の通知」を発表。その中で、「この市場は急速に発展しているが、同時に悪影響も及ぼしている。そのため、正しい政治的方向性などを遵守(じゅんしゅ)させ、健全で秩序ある豊かな発展を促進するべき」としている。 具体的には「暴力や下品な内容などを含むドラマを是正するなどの指導も行う」としている。 ショートドラマ市場は世界にも広がってきており、「離婚したら世界一裕福な孫になった」は世界177以上の国と地域で、15言語で配信されている。 また、日本版として「大富豪のバツイチ孫娘」というタイトルでリメイクされ、公開されている。このドラマは、暴力や陰謀、そして愛と憎しみが入り乱れるドロドロの展開となる。中国版と比べると、細かいところで日本向けに設定を変えたという。 では、将来的に日本でのショートドラマはどうなるのか。 これまで多くのショートドラマを手掛けてきた「和雅」の金光国CEOは「今は中国物をリメイクしているが、日本は原作を作る能力が高いコンテンツ大国。将来的には日本の漫画やアニメをショートドラマ化して、全世界に配信していけるだろうから伸びていく」と述べている。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月30日放送分より)
テレビ朝日