台湾人女性の運転免許申請を拒否 ニュージーランド自動車協会が謝罪
(台北中央社)台湾人女性が、ニュージーランドの自動車免許取得のため、ニュージーランド自動車協会(AA)で申請の手続きをしたところ、中国系とみられる職員に拒否されるトラブルが起きた。外交部(外務省)は28日、駐オークランド弁事処(総領事館に相当)に対して関係機関に台湾の立場を説明するよう指示した他、AAの責任者が公式に謝罪したと明らかにした。 ニュージーランドメディアの報道によれば、女性はオークランド・ウエストゲートのAAで、条件付きで自動車の運転ができるラーナーライセンスの申請時に、出生地の記入欄に「台湾」と書いたところ、対応した職員に受理できないとされた他、「タイ」と記入してはどうかと提言されたという。 外交部は中央社の取材に対し、AAの責任者は、職員に過失があったと認め、職員の教育を強化すると説明。出生地の欄には台湾と書いても問題はないとし、今後同様の間違いが起きないようにするとしたという。 また外交部は各国で台湾の呼称が不適切とされたり、台湾人が不公平な扱いを受けたりした場合、引き続き改善を求めると説明。外交部や在外公館への情報提供も歓迎し、共同で台湾の国家としての尊厳と品格を守り、海外に赴く国民の権益を保護するとした。 (楊尭茹/編集:齊藤啓介)