スズキが“本気スペックのオフロードバイク”を初公開! オフ車マーケットの起爆剤なりそうな新型「DR-Z4S」の魅力とは?
本格的なオフロード走行に対応するスペック
2025年のバイク市場を占う上で、重要なモデルが多数出展されたイタリア・ミラノでの二輪車ショー「EICMA 2024(ミラノショー2024)」。そこでスズキが、注目のモデルを世界初公開しました。 【画像】「えっ!…」これがスズキが世界初公開したオフロードバイク 新型「DR-Z4S」です(15枚) 近年、国産のオフロードバイクはラインナップが激減していますが、今回スズキが発表したのは400ccの単気筒エンジンを搭載したオフロードバイク「DR-Z4S」。オフロードバイク市場の起爆剤となることが期待される1台です。
「『DR-Z4S』のベースとなっているのは、2009年まで販売されていた『DR-Z400S』。国内での販売終了後も北米市場などで販売が続いていましたモデルです」 そう話すのは、バイク・クルマ・自転車などの乗り物を中心に取材・執筆をおこなっているライターの増谷茂樹さん。 「今回発表された『DR-Z4S』は、新たに排ガス規制に対応しているだけでなく、ABSや電子制御スロットル、トラクションコントロール機構などを搭載するなど現代的なスペックとなっています。 それでいて、装備重量が151kgに抑えられているのがポイント。日本での発売にも期待が高まります」(増谷さん) ●海外勢に対抗できる国産オフロードバイク 「DR-Z4S」に搭載されるトラクションコントロールには、未舗装路向けの「G(グラベル)」モードも用意。 またABSは、リアだけでなくフロントも解除できるモードが備わっており、オフロードでブレーキを使ってタイヤをすべらせるような走り方にも対応します。 足回りは、かつての「DR-Z400S」が正立タイプのフロントフォークだったのに対し、「DR-Z4S」は倒立タイプを採用。ストローク量も本格的なオフロード走行に対応できるものとなっています。 その分、シート高は920mm(海外仕様)と高めですが、ハイスペックなオフロードマシンを待ち望んでいたライダーにはドンピシャのモデルといえそうです。 「日本市場における本格的なオフロードバイクは、昨今、KTMなど海外モデルが主役となっていました。そんななか今回、それらに対抗できる国産バイクが登場したのは、オフロードライダーにとってはうれしいニュースだと思います」(増谷さん) また「DR-Z4S」は、プロジェクタータイプのフロントライトなどを採用したルックスも現代的で、出力特性を3モードから選択できるスズキドライブモードセレクターや、ワンプッシュでエンジンを始動できるスズキイージースタートシステムも搭載されています。 価格など日本仕様に関する詳細は明らかになっていませんが、正式なアナウンスを期待したい1台です。 ●製品仕様 ・サイズ:全長2270×全幅885×全高1235mm ・ホイールベース:1495mm ・シート高:920mm ・最低地上高:300mm ・装備重量:151kg ・エンジン:水冷単気筒DOHC ・総排気量:398cc ・タンク容量:8.7リットル
増谷茂樹