元小学校教員が経験した“過酷すぎる”夏。冷房20℃でも教室が「サウナのよう」に暑い理由
自由研究の展示は細心の注意を払う
子どもたちが夏休みに作ってくる自由研究の展示方法についても、気を付けなければならないことがたくさんあります。実は、自由研究作品の破損や部品の紛失はよくあることです。 そもそも壊れやすいからです。そのため、展示物に絶対に手を触れないよう指導します。しかし、工作でゲームなどを作った場合は、みんなに遊んで欲しいと思っているはずなので、触らないのは無理です。 作った本人と一緒なら触っても良いと指導していました。家庭の事情で自由研究ができない子もいます。そのような子は、教員が一緒に作ります。(数年前、一緒に貯金箱を作ったこともありました。) 事件が起こらないうちに、1週間展示したらすぐに持ち帰らせます。子どもたちが一生懸命作った作品なので、特に大切に扱うように指導していました。
雨なのにあさがおに水やりしている1年生。最高にかわいい
ここで、小学校の教員をやっていてよかったと思えるエピソードを一つ紹介します。 一年生は生活科の学習であさがおを育てます。あさがおに対しての思い入れも、その子によって違うのですが、毎朝登校して、欠かさずにあさがおの様子を見るほど熱心に育てている子がいました。 ある雨の朝、その子はいつも通りあさがおに水やりをしていました。大人からすると、雨が降っているんだから水やりは不要、と思ってしまいますが、その子は一生懸命水やりをしていました。 話を聞くと、「雨で大きくなっても自分が育てていることにならない。雨の日でも自分でお水をあげたい」と言っていました。なんて純粋で、なんて優しいのだろうと、感動したのを覚えています。
学校の先生が注意すべきことはたくさん
夏でも元気いっぱいの子どもたち。子どもたちを安全に、安心して過ごせるように、学校の先生たちは上記のように様々なことに注意して業務にあたっています。その実態を皆さんにも知ってもらえたら嬉しいです。 【あや】 勤続10年の元小学校教員で、現在は民間企業人事部に勤める。会社員・副業ブロガー・Webライターの三刀流で働きながら、教員の転職・副業・働き方改革について発信中。「がんばる先生を幸せにする」のがモットー。X(旧Twitter):@teach_happiness
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