【ソフトバンク】近藤健介の日本シリーズ守備復帰に慎重な理由「本能的に無理をしてしまう」
パ王者のソフトバンクは26日から敵地・横浜スタジアムで開幕するDeNAとの「日本シリーズ」に臨む。クライマックスシリーズ(CS)を全勝突破したホークスに対し、ベイスターズはセ王者・巨人とのCSファイナルステージを4勝3敗で制し〝下克上日本一〟に望みをつないだ。4年ぶりの日本一へ、鷹の戦いを大きく左右するのが右足首の負傷が完全には癒えていない近藤健介外野手(31)の起用法。チーム内では慎重論がもっぱらだが…。 レギュラーシーズン2位の日本ハムに13・5ゲーム差をつけ、CSでも3連勝で決着をつけて返り討ち。鷹陣営の戦力と現場の気力は十分だ。 ただ、懸念材料があるとすれば、右足首捻挫が完治していない近藤健介外野手(31)の守備復帰が可能かどうか。今年の日本シリーズは第1戦、2戦がセ本拠地での開催。3、4、5戦をパ本拠地で戦い、6戦目から再びセ本拠地に舞台を移す。横浜スタジアムでは指名打者(DH)制が採用されないため、手負いの近藤を守備に就かせるかが注目ポイントとなる。 今季のパ首位打者にして日本人唯一の3割打者。最高出塁率のタイトルも獲得した近藤が先発オーダーに名を連ねる場合とそうでない場合では、攻撃力は雲泥の差だ。CSで近藤はDHで強行出場を志願。11打数6安打、1本塁打、3打点を叩き出す活躍だった。 日本シリーズでの近藤の起用法についてはCS同様ギリギリまで状態を見極めることになるが、慎重な判断が下されることになりそうだ。チーム内では「打つ、走るは自分で制御しやすいが、守りはそう簡単ではない。屋外、天候という懸念材料の前に、打つ、走るよりも本能的に無理をしてしまうのが守備。頭で理解できても制御が難しい」との声がもっぱら。近藤の未来を再優先に、左翼スタメン起用の難易度の高さを指摘する声は多い。セ本拠地開催での代打待機が現実的な選択肢なのかもしれない。 昨季ゴールデン・グラブ賞を獲得した近藤。守備への意識が高いだけに「火事場のバカ力」は出やすい。走攻守で高性能の近藤ゆえの悩みがあるのも、確かなようだ。
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