AKIRA 金田のバイク【2】市販を目指して数台のみ開発され、製作された試作車のうちの1台
数あるSF漫画の中で、つねに高い人気を誇る「AKIRA」。その主人公である金田正太郎が乗っていた真っ赤なバイクがリアルな世界でも走り回っているのだ。 【画像12枚】純正メーターはステアリング下に移植されている。しかし視認性が悪いため、カウル内にデジタル表示の多機能メーターも装着する 【AKIRA 金田正太郎が駆るバイク Vol.2】 外装パーツはすべてグラスファイバーで製作。さらに、特徴的なロングホイールベースを実現するために、ステアリング周辺にも手が加えられている。 実はこの金田のバイクは、ワンオフで製作された車両ではない。大阪の「才谷屋ファクトリー」が、市販を目指して開発したコンプリートバイクなのだ。ただ、諸事情によりそのバイクは正式にリリースされることはなく、これは試作車として数台製作されたうちの1台だという。 架空のバイクを現実化するのは非常に困難。この個体も、原作のバイクと見比べるとさまざまな部分に違いが見られる。しかし、市販車をベースに改造しながらも特徴的なディテールを的確にとらえ、ステッカーを巧みに配することで、金田のバイクを再現。 本来は超大径でファットなタイヤは、カウルの一部分をブラックに塗装することで、うまくソレっぽく見せている。また、忠実に再現するとなると法規に適合することができない部分もあるが、そのような部分も雰囲気を壊さないよう工夫が施されている。 初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部