「ほかの人」や「ほかの犬」に対して吠える犬の対策
愛犬が吠えて困るシーンに、人やほかの犬に対する“吠え”があります。王道の解決法で解決しない場合は、吠える理由に合わせた対策が有効かもしれません。人や犬に対する吠えの解決法を、ペットドッグトレーナーで獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。 【写真】ニコニコ笑顔のボーダー・コリー
ほかの人に吠えるときは警戒心を解くことから
遊んでほしいという理由もありますが、警戒して吠えるケースが多いです。飼い主さん以外の人の手からおやつを与えてもらったり、犬の方から近づくまでは無理に近づかないようにしてもらったりすることで、「ほかの人がいても悪いことが起こらない」と伝えていきましょう。
それでもダメなら、吠える対象で方法を変えてみる
犬が吠えるのには、さまざまな理由があります。王道の解決法で直らない場合は、愛犬のタイプに合う方法でアプローチするといいでしょう。
特定の相手に対して吠える犬の解決法
「男性にだけ吠える」「黒い服を着た人に吠える」のように、特定の相手だけに吠える場合は、対象となる人への警戒心を解く必要があります。犬の目の前で対象の人が飼い主さんへおやつを渡し、飼い主さんが犬へ渡していくことで警戒心を解きましょう。
誰に対しても吠える犬の解決法
飼い主さんや家族以外の人に警戒して吠える場合は、警戒心を解くのにかなりの時間が必要です。ほかの人が積極的に近づいてくると吠えが悪化することもあるので、しつけ練習中はリードに「触らないでね」のマークをつけることも考えましょう。
犬に対して吠える場合は大丈夫な経験を積ませる
警戒心からほかの犬に吠えてしまう場合は、「ほかの犬がいても悪いことが起こらない」と伝えていくことが重要です。ほかの犬とすれ違うタイミングが訪れたらおやつなどで気をひいて、「吠えなくても大丈夫だった」という経験を積ませましょう。
吠える対象が決まっている場合の解決法
人間社会で暮らす以上、犬もある程度人には慣れる必要がありますが、どんな犬とでも仲よくなれることを目指す必要はありません。犬同士の間でも苦手なタイプはいるので、愛犬が苦手なタイプの犬には、接しないですむように避けるのも手です。そのためにも、愛犬が苦手意識を持ちそうな犬の特徴を、よく観察しておきましょう。