全国7000校で導入「桃太郎電鉄 教育版」のスゴい中身!「桃鉄は優秀なコミュニケーションツール」学生はもちろん、社会人にも有効なワケ
すごろくゲームの鉄板「桃太郎電鉄(桃鉄)」シリーズ。その「教育版」なるものが学校教育の現場で活用されている。遊びながら日本全国の地理や歴史を学ぶことができるため、子どものみならず、社会人もプレイすべし? 今回は実際に教育版をプレイしたうえで、桃鉄シリーズのプロデューサーである株式会社コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)・岡村憲明氏に話を聞いた。 【画像】懐かしすぎる! 1988年に発売された初代「桃太郎電鉄」
学校教育への導入は無料、「桃太郎電鉄 教育版」が話題に!
全国各地を電車で移動しながら各地の物件を購入して、手に入れた資産の多寡を競い合う「桃太郎電鉄」シリーズ。1988年に第1作が発売された本シリーズは、シンプルだけど奥深いゲーム性と遊びやすさで人気を博した。 ゲームとしてのおもしろさもさることながら、「桃鉄」を通じて、地理や歴史を学んだという声も多い。実際にSNS上では「私も小学生のころスーファミの桃鉄のおかげで都道府県の位置とか県庁所在地とか覚えたわ」「桃鉄やったら地理関係覚えられるもんな」といった声が見受けられている。 そんな「桃鉄」シリーズの学校教育専用となるバージョンが「桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~」だ。 この「教育版」は、学校などの教育現場のカリキュラムを想定して一部のゲームバランスを調整したバージョン。授業で活用できるよう、WEBブラウザやタブレットなどでプレイすることができ、なんと学校教育機関への導入は無料。 これまで7000校以上が導入するほど広がりを見せており、教育の現場から注目が集まっているのだ。 では本作はどのような内容になっているのか。今回は特別にKONAMIから許可をもらい、「桃鉄 教育版」をプレイしてみた。
「ボンビー」登場なし!?︎ 教育版をプレイ
今回はひとり用モードをプレイ。教育版では、プレイする地方を北海道~九州・沖縄の7地方(全国プレイも選択可能)、プレイ時間を1~3年から選択する。 通常版とは異なり、授業時間に合わせてプレイ時間を短めに設定できるのも特徴的だ。 プレイ自体は、サイコロを振り、自分の列車を進めていくという通常版と同じような進め方だが、駅に停まると、その駅周辺、都道府県のトピックが右側のバーに映し出される。 たとえば、「東京都東京駅」に停まった場合、「赤レンガ駅舎」「皇居」といったその地ゆかりのランドマークに関する説明がされる。さらに都道府県の県庁所在地や人口、名所なども紹介され、その地域全体の情報を総合的にインプットできるようになっている。 なお右上のメニューバーからすべての都道府県の情報をいつでも見ることができる。自分のペースで気になる地方をチェックできるので、生徒も自主的に学びを深められるだろう。 そしてなんとシリーズおなじみのキャラクターである「貧乏神」や「キングボンビー」が登場しない。これは、生徒同士の摩擦になる要素を削除したという、「教育版」ならではのゲーム内容調整によるもの。
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