長谷直美 初の愛車は“ケンメリ” 人生の相棒となった12台の愛車たち
■青春時代の象徴『フォルクスワーゲン シロッコ』
プライベートでは20歳の時、長谷さんはドイツの大衆車『ビートル』をベースに開発された『フォルクスワーゲン カルマンギア』を購入。しかし半年で事故に遭ってしまい、その後『フォルクスワーゲン ゴルフ GTI』に乗り換えました。 そして、23歳で4台目となる愛車『フォルクスワーゲン シロッコ』を購入します。1974年デビュー、技術・ビジュアル面で大きな反響を呼んだ1台。初代ゴルフを手がけたイタリアを代表するカーデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロの作品です。 久しぶりに『シロッコ』を見た長谷さんは「昔のはやりは、ショックアブソーバーをビルシュタインに、ホイールは絶対BBS。いや~、懐かしいな、青春って感じがする」と大興奮。この頃は、『富士500km耐久レース』など国内の自動車レースにも参戦していたといいます。
■『マセラティ スパイダーザガート』は「背伸びしたくなって」
『シロッコ』の次に登場したのは、28歳の時に購入したという『マセラティ スパイダーザガート』です。 1989年、マイナーチェンジの際に『ビトゥルボ スパイダー』から『スパイダーザガート』に車名を変更した経緯を持つこの車。長谷さんは、マイナーチェンジ前で希少といわれる『ビトゥルボ スパイダー』に乗っていたそうです。 ひと目ぼれをして購入したそうで「この頃は女優として一番脂が乗ってて、稼いでもいたから。背伸びしたくなるんですよね」と話し「前から見た顔の感じ、『シロッコ』と共通してませんか? 自分好みの顔ってあるじゃないですか、この感じがいいですよね」と目を輝かせました。
■38歳で芸能界引退も、56歳で演劇を学ぶ
その後、『シロッコ 』からスピードに目覚めたという長谷さんは32歳で『ランチア デルタ HF インテグラーレ』、33歳で『ユーノス ロードスター』、35歳で『ポルシェ 911 S タルガ』と乗り継ぎます。 そして38歳の時、結婚・出産を機に芸能界を引退、夫の仕事のためフランスへ移住し、現地で子育てを始めます。フランス時代も車好きは健在で、“小さな高級車”をテーマにした『アウディ A3』や『フォルクスワーゲン シャラン』に乗っていました。当時はレースチームでマネジャーもしていたため、ヨーロッパ遠征などもあり1年間で13万kmを走行していたそうです。 その後、54歳で離婚。長谷さんは「16年もフランスにいて、(演技の)勘もオーラもなくなっちゃって。自分でスキルを磨かないとと思って演劇学校に入るためにロンドンに留学しました」と当時の思いを明かしました。ロンドンでは俳優の国家資格を取得し、2012年、56歳の時に帰国します。