焼け跡ビル町費で解体 隣接の町道に倒壊の恐れ 立山町議会
12日に立山町五百石の空き店舗兼住宅のビルと隣接する町交流拠点施設「まちなかファーム」の計2棟を全焼した火事を受け、町は緊急安全措置として焼け跡に残るビルを町費で解体することを決めた。ビルが隣接する町道に倒壊する恐れがあるためで、「契約手続きを経て、速やかに(解体を)進める」(担当者)としている。 火災現場では安全確保のため、町道が通行止めになっている。町によると、一般的に焼け残りの建物の取り壊しは所有者が行うが、今回は女性所有者が連絡の取れない状況が続いている。上市署が焼け跡から見つかった女性遺体の身元確認を進めている。 ●後日に請求 町は既に所有者の親族から町費で解体する内諾を得ている。解体を終えた後日、所有者もしくは相続人に費用を請求する見込み。 まちなかファームの燃え残りの撤去も急ぐ。施設に入居する事業者に支援金を渡すほか、館内で展示していた絵画が燃えてしまった小中学生の心のケアとして図書カードなどを配る。