両陛下、“ゆかりの地”イギリスへ……ようやく叶った国際親善訪問 23年前に「次回はぜひ皇后と2人で」【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
天皇皇后両陛下が22日から、国賓としてイギリスを公式訪問されます。2020年に計画されながら延期になった、念願の「国際親善訪問」。かつて留学した両陛下にとって同国は思い出が詰まった地です。宮内庁担当の解説委員に、注目ポイントを聞きました。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「両陛下イギリス訪問 なぜ今?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●盛りだくさん 日程は? ●両陛下に“ゆかり”?
■コロナ禍で延期も…調整の末実現
加納美也子・日本テレビ解説委員 「天皇皇后両陛下が22日から、国賓としてイギリスを公式訪問されることが決まりました。なぜ今のタイミングなのでしょうか?」 「今回のイギリス訪問は『国際親善訪問』です。2020年に一度計画されていたんですが、コロナ禍で延期となりました。一昨年9月にエリザベス女王が亡くなり、両陛下も国葬に参列されました。今年2月にはチャールズ国王ががんであることも公表されました」 「なかなかタイミングが難しい中、国際親善での訪問の調整が続けられていて、今回ようやく実現したというわけです」 鈴江奈々アナウンサー 「イギリス王室も大変なことが続いていましたし、両陛下も特別な思いを寄せられていると思うのですが、もう既に現地でのスケジュールや内容は決まってるんですか?」
■世界最大級「テムズバリア」を視察
加納解説委員 「今回は22日から8日間の日程でイギリスを訪問されます。予定はぎっしりなんですけれども、皇后さまの体調に配慮して陛下お一人の行事もあります」 「主なものでは、24日にテムズバリアを視察されます。テムズ川が流れるロンドンの街を洪水から守る、世界最大級の可動式の高潮防止施設です。水の研究をライフワークとする天皇陛下がお一人で視察されます。ご覧になるのは今回が初めてだということです」
■国王夫妻に迎えられ、歓迎式典に
加納解説委員 「25日からが、両陛下の国賓としての公式行事です。歓迎式典から晩さん会まである、メインの1日です。1998年、当時天皇だった上皇さまと上皇后さまが国賓としてイギリスに招かれた時の映像があります」 「女王夫妻に迎えられ、歓迎式典に臨まれました。その後、馬車でバッキンガム宮殿に移動されたんですが、このパレードは沿道の人たちにも姿を見せられるため、とても華やかな見せ場にもなります。宮殿では、昼食会や晩さん会に出席されました」 斎藤佑樹キャスター 「とても華やかですけれども、今回のご訪問もこのような感じになるんですか?」 加納解説委員 「そうです。イギリス王室が国賓を歓迎する際の定番のスタイルですので、今回も両陛下はチャールズ国王夫妻に迎えられて歓迎式典に出席し、その後馬車で移動されるということです」