「熟女好きは騙されやすい」「女性役、AIマン、手配師、運営屋で役割分担」…AIエロ垢で大儲けする業者の「恐るべき実態」
週刊誌に身を置く自分は騙されないはず-大きな勘違いだった。好みの女性に下心を抱いたとたん、何でも信じてしまっている愚か者だった。いまも心のどこかで、彼女が実在することを望んでいる。 【写真】えっ、これが「AI」なの!?…人妻・明美(41歳)を見る 前編記事「自分、AI熟女に騙されました」週刊現代の30代編集者が悲痛告白…人妻・明美(41歳)の「エグすぎる手口」より続く。
熟女好きの「リテラシー」
週刊現代に在籍する30代編集者である私は、X上で発見した人妻・柴田明美(41歳)に鼻の下を伸ばしていたものの、「ある疑念」を抱き始めていた。 いったん下心を置いて、彼女について調べてみると、「AIにしか見えない」と指摘する他のアカウントからの複数のコメントを確認した。ひょっとすると、明美は「AI熟女」なのではないか? そう思うと、すべてが疑わしくなる。しばらくして購入者特典に関する投稿はすべて削除されていた。もはや、信じる理由はひとつもなかった。かくして本誌編集者は騙されてしまったのである。 「残念ながら明美さんの顔はAIで作られている可能性が高い。いま、実在する女性にAIで作った顔を『ディープフェイク』という技術で合成して、あたかも実在するように見せるアカウントは急増しています。信じてしまった人を『本当に会えるかも』と勘違いさせて動画を販売するのです」 こう解説してくれたのは、ライターの山野祐介氏だ。自身もAIで女性の顔を生成した画像を頻繁に作っているという。 「少し前までは女子高生や若いOLといった設定が多かったのですが、手口が広まり多数の業者が参入したことで、ありがたみがなくなった。明美さんが成功したのは熟女というジャンルが目新しかったことと、熟女好きの年齢層のリテラシーが低かったからではないでしょうか」(山野氏)
AIアカウントの特徴
AIの技術が向上してきたことで、最近は本物と見分けがつかないレベルのアカウントも多いという。参考までに、山野氏に作成してもらった画像を見てみよう。 下の写真1は、不倫に関する取材を数多く手がけるライター・清水芽々氏(59歳)の写真である。これを山野氏が用意したAI美女とディープフェイクで合成したのが写真2だ。清水氏とはまったく別モノの女性になったことがわかる。 こうしたAIアカウントには、以下のような特徴があるという。 ・表情が常に真顔か微笑 ・激しい動き(ダンスなど)を決してしない ・服や髪の毛に乱れが見られない では、誰がこうしたアカウントを運営しているのか。匿名を条件に、AI美女を使って稼いでいる人に話を聞いてみた。 「もともとは素人とのセックスを撮った『同人AV』を個人で作って販売していました。ただ、よっぽどの美人じゃないと売れません。そこで、AIで顔だけ挿げ替えて販売することにしたのです。『素材』となる女性の調達に困らないことから、アダルトビデオを作っていた人は多いです」 こうしたアカウントはチームで運営していることが多く、最低でも4人は必要だという。まずはAIで顔は変わるが身体を晒す「女性役」、女性を用意して管理する「手配師」、アカウントの運営を手がける「運営屋」、動画の編集やAI技術を駆使する「AIマン」だ。