【令和6年秋場所予想番付】
平幕は全体的にあまり地位の下がらない〝優しい番付〟になりそうだ
関脇は何人になる⁉ 阿武剋、白熊が入幕へ 貴景勝が大関から陥落、さらに3人いた関脇がすべて勝ち越したため、関脇が最低でも4人はいる番付になる。そこへ、小結の大栄翔と平戸海も勝ち越し。8勝の大栄翔はともかく、10勝の平戸海を関脇に上げるかどうかが注目だ。平戸海が関脇に上がるようなら5関脇となり、名古屋場所で優勝決定戦に進出した隆の勝が三役復帰となるが……。 令和6年秋場所予想番付 ただ過去には、平成27(2015)年秋場所に小結で10勝の栃ノ心がそのまま留め置かれた例があり、今回は前頭上位に上がってくるべき成績の力士も少ないことから、平戸海にはかわいそうだが、小結に留め置かれる可能性が高いとみる。一時期、上が詰まっている場合は勝ち越しさえすれば東の正位の三役はそれより下の力士のほうが好成績でも抜かれないという傾向になったときがあったが、今回は平戸海をせめて東には回したいので、大栄翔が西に回ることになるのではないか。 名古屋場所では休場者が多かったこともあり、平幕は全体的にあまり地位の下がらない“優しい番付”になりそうだ。名古屋場所で平幕にいた力士では、美ノ海、狼雅、武将山が自己最高位更新の見込み。若隆景は6枚目あたりまで戻りそうだ。 幕内と十両の入れ替えでは、阿武剋と白熊がいよいよ新入幕となりそうだが、それ以外の入幕候補が少ない。多少甘めにしても北の若を拾う程度なので、本来なら陥落となる成績の幕内下位の力士も多く命拾いしそう。白星を挙げることができずに休場した髙安、阿武咲の実績組も、幕内にとどまることができるのではないか。 十両と幕下の入れ替えも、大青山、木竜皇の新十両が濃厚だが、あとの昇格候補は欧勝海ぐらいなので、こちらも助かる力士が何人か出てきそうだ。
相撲編集部