【バイクサバイバル術】第2回:停車車両を避けるときに何に注意するか?
バイクで公道を走行する際に遭遇する色々なシチュエーション。この「バイクサバイバル術」シリーズでは、そのシチュエーションに対してどんなことを考え、どのような行動をとるべきかを考えていく。第2回目では、公道を走行していると必ずと言っていいほど遭遇する「停車車両」を避けて通過する際に、どんなことを考え、どんなことに気を付けるべきか考えてみたい。 【画像】バイクサバイバル術をギャラリーで見る(22枚) 文/Webikeプラス 後藤秀之
停車車両の「動き」に注意する
配送のトラックなどはどうしても路上に停車するしかないことが多く、路肩に停まっているのを多く見かける。当然車線の右寄りを走ったり、道の幅が狭い道路では対向車線にはみ出して避けて通過するしかない。この時、まず最初に気をつけたいのがその停車車両の「動き」である。 まず発車する可能性だ。ハザードランプが消えて右ウインカーが出れば当然車両は動き出す可能性がある。例えばその停車車両が写真のようなパネルバンであった場合、後方視界が悪いためバイクを認識せずに発信する可能性がある。また、ウインカーを出してから動けばまだいいが、ハザードランプを点けたまま動き出す車両も少なくない。 次に、ドアが開く可能性だ。きちんと後ろを確認せずにドアを開けるドライバーは少なくなく、先日筆者も停車車両の横を通過しているときにドアを開けられ、ヒヤッとしたばかりだ。幸い接触することは無かったが、この車両のドライバーは待ち合わせをしている友人たちが来たため、その友人に気を取られて確認せずにドアを開けたようだった。停車車両の横を通過しているときに重要なのは停車車両との横方向の車間距離で、さすがにいきなりドアをフルオープンする人は少ない(少ないだけでいないとは言えないが…)ので、1m程度間隔をあけて通過すればドアと接触する可能性は低くなるはずだ。 ただ、この時に気をつけたいのは、停車車両に気を取られて対向車に対する警戒が薄ならないようにすることだ。例えば、対向車線にも停車車両がいて、対向車もセンターラインに寄ってくる可能性もある。互いにセンターラインに寄った状態ですれ違えば、当然対向車と接触するという可能性も出てくる。その際に、こちらがセンターラインを超えていたら、こちら側の過失が大きくなってしまう。状況を正確に把握し、止まって対向車線の車両を先に通過させるという判断をすることも必要だ。