ナゴヤファッションプロモーション実行委 「ナゴヤファッションコンテスト」開催 グランプリに高本結愛さん
東海最大級の若手ファッションクリエーターの登竜門「ナゴヤファッションコンテスト2024」の最終公開審査会が12日、名古屋市内で開かれた。ナゴヤファッション協会や名古屋市などで構成するナゴヤファッションプロモーション実行委員会が主催した。グランプリには、東京モード学園(東京都)4年生の高本結愛さん(22)の作品「竜巻」が選ばれた。 グランプリ作品は、予測不能に動き回り、形を変える竜巻をデザインした。竜巻の迫力や風の軽さを表現できる素材選びや、全て手縫いで仕上げた装飾が特徴。雨を伴う竜巻とかけて防水素材を使用するなど、細部までこだわり、約2カ月かけて制作した。 高本さんは「もともと曲線が好きで、何気なくデザインを描いていたら偶然生まれた作品。学校で学んだ基礎的な技法を生かすことができた」と笑顔を見せた。 グランプリのほか、ゴールド賞とシルバー賞に1人ずつ、奨励賞に6人をそれぞれ選出した。
審査員長を務めたファッションデザイナーの中野裕通氏は「現代美術と評しても良いほどの作品が並んだ」と評価した。ナゴヤファッション協会の滝茂夫会長は「自身の作品に自信をもってデザイン・企画にまい進してほしい。自身の強さ、優しさを洋服に込めてほしい」と制作者らに語った。 同コンテストはファッション業界の人材育成などを目的としている。44回目の開催となった今回は、国内外から7470点の応募が寄せられた。