ツキノワグマ被害対策 県と市町村が事例共有 岩手
TVIテレビ岩手
ツキノワグマによる被害を防ぐための対策について、県や市町村の担当者が取り組んでいる事例を共有する会議が31日、岩手県盛岡市で行われました。 この会議は、県内でツキノワグマによる被害が増えていることを受け県が初めて開いたもので、ふだんクマの被害防止に取り組む市町村の担当者などが出席しました。 岩手県によりますと、去年県内ではツキノワグマの出没が5877件。人身被害は46件でいずれも過去最多も多くなりました。 31日の会議で、大槌町は人里と山の間にある放置された藪がクマの移動経路になっているため、町内の事業者と協力して藪を刈り払い、見通しをよくした事例を紹介。この結果、ことし4月から9月までの町内のクマの出没件数は、去年と比べおよそ6割減ったということです。 また、県の職員で、野生鳥獣被害防止アドバイザーの中森忠義さんは、電気柵について、線がたるまないよう定期的にメンテナンスを行うことや、クマが柵を通り抜けないよう体長に合わせた正しい高さで線を張ることが大切だと話しました。 クマによる被害が深刻化する中、参加した人たちは、事例の発表やアドバイザーの話に聞き入っていました。