駒大が連覇へ充実!中大、青学大、國學院大らが包囲網 5区は“山の神”誕生なるか!?/箱根駅伝
第100回東京箱根間大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は2024年1月2日に往路、翌3日に復路が行われる。前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を突破した13校を合わせた23校が栄光へのスタートラインに立つ。 第100回箱根駅伝エントリー候補選手名鑑をチェック! 今回は連覇&史上初の2年連続学生駅伝3冠を狙う駒大を、青学大、中大、國學院大らが追う構図とみられる。 今大会はどんなレースになるのか。有力チームの戦力を振り返るとともに、大会の見どころを紹介していく。
駒大がデータ面でも圧倒的
まずは参考となる前回大会の順位、今季の予選会、出雲駅伝、全日本大学駅伝の成績を振り返っていく。 大学名 前回 予選会 出雲 全日本 駒 大 優勝 ―― 優勝 優勝 中 大 2位 ―― 7位 4位 青学大 3位 ―― 5位 2位 國學院大 4位 ―― 4位 3位 順 大 5位 ―― 10位 11位 早 大 6位 ―― 6位 10位 法 大 7位 ―― 9位 ―― 創価大 8位 ―― 2位 6位 城西大 9位 ―― 3位 5位 東洋大 10位 ―― 8位 14位 大東大 16位 1位 ―― 7位 明 大 12位 2位 ―― ―― 帝京大 13位 3位 ―― 12位 日体大 17位 4位 ―― ―― 日 大 ―― 5位 ―― ―― 立 大 18位 6位 ―― ―― 神奈川大 ―― 7位 ―― ―― 国士大 19位 8位 ―― 15位 中央学大 ―― 9位 ―― ―― 東海大 15位 10位 ―― 9位 東農大 ― 11位 ―― 13位 駿河台大 ― 12位 ―― ―― 山梨学大 14位 13位 ―― ―― 駒大が昨年の出雲駅伝から5連勝を飾り、2年連続の3冠へ王手。中大、青学大、國學院大が前回大会、全日本ともに2位~4位を占め、今季の出雲と全日本では創価大と城西大の躍進が目立った。 そして5000m、10000m、ハーフマラソンにおけるエントリー選手上位10人の平均タイムのまとめたのが下記の表だ(カッコ内は順位) 駒 大 13.39.11(1) 28.21.16(1) 1.02.07(1) 中 大 13.41.49(2) 28.26.65(3) 1.02.52(4) 青学大 13.43.07(3) 28.24.62(2) 1.02.42(3) 國學院大 13.54.23(8) 28.36.09(5) 1.02.11(2) 順 大 13.51.85(7) 28.56.85(16)1.03.17(14) 早 大 13.48.77(6) 28.59.07(19)1.02.59(5) 法 大 14.03.99(16)28.57.06(17)1.03.16(13) 創価大 13.48.40(5) 28.37.53(7) 1.03.08(10) 城西大 13.56.09(11)28.41.60(8) 1.03.14(11) 東洋大 13.55.99(10)28.46.52(10)1.02.59(5) 大東大 13.58.35(12)28.36.16(6) 1.02.59(5) 明 大 13.54.63(9) 28.52.22(11)1.03.07(9) 帝京大 14.10.06(19)28.55.71(15)1.02.59(5) 日体大 14.03.23(15)28.57.22(18)1.03.21(16) 日 大 14.13.26(22)28.53.45(13)1.03.36(20) 立 大 13.58.44(13)28.55.24(14)1.03.35(19) 神奈川大 14.01.26(14)28.52.64(12)1.03.14(11) 国士大 14.11.73(20)29.15.01(23)1.03.36(20) 中央学大 14.09.27(18)28.46.46(9) 1.03.17(14) 東海大 13.48.11(4) 28.32.14(4) 1.03.23(17) 東農大 14.12.86(21)28.59.97(20)1.03.49(22) 駿河台大 14.16.63(23)29.03.42(22)1.03.50(23) 山梨学大 14.08.65(17)29.03.26(21)1.03.28(18) ここでも駒大がずば抜けており、中大、青学大、國學院大が王者を追う構図だ。駒大の10000mとハーフマラソンは過去最速だった前回を上回り、中大は5000mで、青学大は10000mで、國學院大はハーフマラソンで遜色ないタイムを誇る。 上記以外では5000mと10000mで4位につける東海大、ハーフマラソンで5位につける早大、東洋大、大東大、帝京大、3種目すべてで10位以内とバランスの良い創価大が光る。 こうした自己記録によるデータは貴重な参考資料となるが、前回3種目とも12~15位だった城西大がシード権を獲得したように、20km超えの箱根駅伝ではデータ通りにならないこともある。あくまでも参考資料と割り切って見ていただきたい。 また、同様に全日本と箱根では距離が異なるため、全日本に出場していない大学でも10位以内に入るケースは至近10大会で延べ10校もある。そうした意味では、前回シード校ながら全日本の選考会を突破できなかった法大にもチャンスはありそうだ。 <全日本不出場から箱根駅伝で10位以内に入ったチーム> ※2014年以降 2014年 拓 大 9位 2017年 順 大 4位 2017年 神奈川大 5位 2017年 法 大 8位 2018年 日体大 4位 2018年 拓 大 8位 2020年 創価大 9位 2021年 創価大 2位 2022年 創価大 7位 2023年 法 大 7位 ここまでの情報をまとめると、この1年間の駅伝成績が優れ、トラックとロードのスピードを兼ね備えた駒大が優勝候補筆頭で文句なしだろう。 それに追随する勢力図は前回も上位につけた中大、青学大、國學院大あたりか。 これらデータをふまえ、各校の戦力と戦い方を展望していく。