新体操、日本は5大会連続の五輪出場ならず わずか1・2点差で涙 ラストチャンスに懸けるも切符逃す
◆新体操 ▽アジア選手権 第1日(ウズベキスタン・タシケント) パリ五輪出場権を懸けて行われ、団体で日本代表「フェアリージャパンPOLA」は、2種目合計68・75点で、5大会連続のパリ五輪出場を逃した。最上位国が五輪出場権を獲得する中、地元のウズベキスタンに1・2点上回られ、2位だった。 日本は、「ソーラン節」で演技したフープでは、複雑な交換も息ぴったりにこなし、大きなミスなく完遂。演技後は選手もガッツポーズし、36・00点だった。次のリボン・ボールも、ダイナミックに演じ、32・75点を出すも、僅差で及ばなかった。 日本は、2023年の世界選手権で13位に終わり、五輪切符をつかめなかった。主将・鈴木歩佳(ミキハウス)は演技後、責任感から号泣。「諦めた方がいいのかな」と悩み、苦しい時間を過ごしたが、アジア選手権での残り1枠の可能性に懸け「パリまでやるって決めたからには、最初から諦めてたら絶対に夢は叶わない。ほんのちょっとのチャンスでも、絶対に諦めずにつかみ取りたい」と決意した。 村田由香里強化本部長も「うまくいかなかったことの方が多かった」と振り返る。だが、「その度に学び、次に生かしを繰り返してきた。つらい中でも努力と経験を積み重ねて来た」と苦しんだ分だけ、チームが成長したと語る。4月のW杯バクー大会では種目別でフープとリボン・ボールの2種目を制覇するなど、自信を深め、フェアリージャパンは、パリへの最後の挑戦を迎えていた。
報知新聞社