「記名式」の「Suica・PASMO」が「販売再開」したそうですが「スマホタイプ」とどのような「違い」があるのでしょうか?
東日本エリアにおける代表的な交通系ICカードの「Suica」と「PASMO」は、2024年9月1日より記名式の新規発行が再開されました。しかし、どちらにもモバイル版が存在しており、記名式とモバイル版のどちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。今回は、モバイル版のSuicaとPASMOの概要を紹介し、記名式との違いを解説します。
2024年9月1日より記名式のSuicaおよびPASMOの販売が再開
東日本旅客鉄道株式会社によると、2024年9月1日より、交通系ICカードのSuicaとPASMOの販売が、半導体の供給回復により再開されました。ただし、無記名式のSuicaとPASMOは、販売中止が続いているようです。 ■モバイルSuicaとは モバイルSuicaは、東日本旅客鉄道株式会社が提供しているアプリケーションです。スマートフォンを改札にかざすだけで利用でき、交通機関だけでなくモバイルSuica対応の飲食店や小売店、自販機でも使えるようです。 また、クレジットカードと連携して残高をチャージできるため、券売機や乗り越し精算機で現金をチャージする手間がかかりません。さらに、モバイルSuicaには残高が不足した際に自動でクレジットカードからチャージをしてくれる「オートチャージ」という機能が備わっています。ただし、登録のクレジットカードが「ビューカード」の場合のみに使用できる機能です。 なお、モバイルSuicaはクレジットカードの登録が必須ではないため、カードを発行できない方でも利用可能です。 ■モバイルPASMOとは モバイルPASMOは、株式会社パスモが提供しているアプリケーションです。モバイルSuicaと同様に、交通機関やショッピング、飲食店でも使用でき、クレジットカードでのチャージ、オートチャージ機能が備わっているとされています。 モバイルPASMOのホームページによると、対応する主なクレジットカードは以下のとおりです。 ・OPクレジットカード(小田急) ・京王パスポートカード ・京急プレミアポイントカード ・京成カード ・相鉄カード ・SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン ・TOKYU CARD ・Tokyo Metro To Me CARD ・東武カード ・横浜交通hama-eco card など ■交通系ICカードは記名式と無記名式でどう違う? 現在、SuicaやPASMOといった交通系ICカードは記名式のものしか販売されていませんが、無記名式のものも使用は可能です。両者の違いは、再発行の可否にあるようです。記名式は、発行時に名前や電話番号といった個人情報が登録されているため、紛失した場合に再発行できるといわれています。 一方の無記名式は、紛失しても再発行はできません。新たに作成もできないため、カード残高があれば損をする可能性があります。 ■SuicaとPASMOは記名式とモバイル版でどう違う? 記名式とモバイル版の主な違いは、残高確認の可否です。記名式カードは、駅の窓口や券売機、改札でしか残高を確認できません。一方のモバイル版は、アプリケーションで利用履歴や残高を確認できます。 なお、モバイル版に備わっているオートチャージ機能は、記名式でも利用できるとされています。SuicaやPASMOに対応するクレジットカードと連携すればチャージの手間がなくなるため、対応カードを持っている方は登録しておくとよいでしょう。
記名式カードとスマホタイプ、持ちやすいほうを利用しよう
記名式でもモバイル版でも、クレジットカードによるオートチャージが可能です。ただし、残高の確認方法は異なります。それぞれの違いを把握し、自分にとって使いやすいタイプを選んでみてください。 出典 東日本旅客鉄道株式会社 記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の再開に関するお知らせ(PR TIMES) 株式会社PASMO PASMO オートチャージ サービスのお申し込み 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部