【独自】NTTドコモ”グローバル新会社”設立へ
NTTドコモが、最先端技術の世界展開を担う新会社を設立する方針を固めたことがテレビ東京の取材で分かった。新会社名は「NTTドコモグローバル」で、ドコモの国際事業や情報戦略を統括する栗山浩樹副社長を社長に就任させる方針だ。ドコモの海外事業を新会社に一本化し、グローバル戦略を強化する狙い。 複数の関係者によると、ドコモグローバルは、ドコモが注力する新たなモバイル通信網「オープンRAN」や、次世代インターネット「WEB3.0」に関する技術・サービスなどを本格的に世界で普及させることを目指す。「オープンRAN」は、携帯電話の基地局のサーバーに複数のメーカーの機器を接続できるようにするもので、基地局のシェアで世界トップを走る中国・ファーウェイの”寡占化”に対抗する技術・仕組みとして注目されている。今年4月に米国で開かれた日米比首脳会談でも「オープンRAN」を支援していく方針が確認され、対中国を念頭にフィリピンで実証試験が開始される。ドコモは「オープンRAN」の海外展開を先行して手がける子会社をドコモグローバルに吸収する方針で、組織改編を進める。 ドコモグローバルは今後、ドコモが持つ最先端技術を活用したサービスの海外展開を拡大させることで、NTTグループの国際的なプレゼンスも高めたい考え。近く人事とともに発表される見込みだ。