河合優実が感情剥き出しの様々な表情を見せる 山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』本予告
9月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショーされる河合優実主演映画『ナミビアの砂漠』の本予告が公開された。 【写真】表現のルーツや今後の展望を語る河合優実 本作は、第39回ぴあフィルムフェスティバルで取り上げられ、PFFアワードで観客賞を受賞、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待された『あみこ』の山中瑶子監督による本格的な長編第1作。『あみこ』を観て衝撃を受け、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えたという河合が主演に抜擢された。 世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ(河合優実)。優しいけど退屈なホンダ(寛一郎)から自信家で刺激的なハヤシ(金子大地)に乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか。 ワールドプレミアが行われた第77回カンヌ国際映画祭では国際映画批評家連盟賞を受賞した本作。上海国際映画祭では、カンヌ国際映画祭で上映された作品のうち、選りすぐりの作品をいち早くアジアで上映するインターナショナル・パノラマ部門カンヌ・エクスプレスに出品され、アジアプレミアが行われた。 公開された本予告では、主人公のカナが楽しそうに街中を走ったり、同棲している彼氏ホンダの前で「甘いのとしょっぱいの嬉しい」と微笑む姿、新しい彼氏・ハヤシとのデートで幸せそうな様子が切り取られている。この時のカナは身近にいそうな 21歳の女の子だ。打って変わって、「わたし働かなくていいかなぁ」とカナが暗い表情でつぶやくシーンからは、襲い掛かるように誰かを足で踏みつけたり、土下座する男から走り去ったり、取っ組み合いのケンカをしていたりと感情剥き出しの言動が続く。カナが「わたしおかしいかなぁ」と言う静かな声は、どこか不安定な雰囲気をまとっている。 あわせて公開された場面写真には、鼻血を出しながら男の手を握り、心ここにあらずの表情を見せているカナが写し出されている。
リアルサウンド編集部