「夏の甲子園」で輝いた…第106回大会のベストナインは?
第106回全国高等学校野球選手権大会は23日、阪神甲子園球場で最終日となる第14日を迎え、決勝戦で関東第一(東東京)と京都国際(京都)が対戦。京都国際が延長10回タイブレークの末、2-1で勝利し、初の全国制覇を果たした。ここでは、今大会を彩った選手たちの中から、独自選出のベストナインを紹介する。 【表】夏の甲子園2024 勝ち上がりトーナメント表
右投手部門:坂井遼(関東第一)
今大会成績:5試合(18回2/3)、奪三振16、与四死球4、失点2(自責0)、防御率0.00 全5試合に救援登板し、準優勝に大きく貢献した坂井遼。準々決勝・東海大相模(神奈川)戦では9回ピンチの場面で登板し、最速151キロの速球で強力打線をねじ伏せた。 準決勝・神村学園(鹿児島)戦でも4回無失点の好リリーフ。決勝戦まで失点0と圧巻の投球を披露した。決勝戦は7回からマウンドに上がり、延長10回タイブレークで失点を許したが、大会を通じて大車輪の活躍を見せた。 その他には、関浩一郎(青森山田)、早瀬朔(神村学園)、脇本耀士(滋賀学園)、西川大智(小松大谷)らの好投が目立った。
左投手部門: 西村一毅(京都国際)
今大会成績:4試合(24回)、奪三振14、与四死球11、失点1(自責0)、防御率0.00 左投手部門には、全国制覇の立役者となった西村一毅(京都国際)を選出した。新潟産大付(新潟)戦で3安打完封。 準々決勝・智弁学園(奈良)戦でも3安打完封を記録すると、準決勝・青森山田(青森)戦では5回から救援し、無失点の好リリーフで勝利に貢献した。 魔球・チェンジアップを武器に決勝戦まで23イニング無失点と圧巻の投球を披露。決勝戦では延長10回タイブレークの場面でマウンドに上がり、1点を失ったものの、リードを守り切り、優勝投手となった。 また、チームを93年ぶりのベスト8に4導いた馬庭優太(大社)は4試合に登板し、3完投・防御率1.80の活躍を見せ、今大会の主役の1人となった。 その他にも、西村と2枚看板を担った中崎琉生(京都国際)をはじめ、田近楓雅(智弁学園)、藤田琉生(東海大相模)など、今大会は左投手の活躍が光った。