「会社の同僚と食事に来ているよう」 自立女子でもさすがにムリ!「割り勘すぎる男」問題 見合い・デートの支払い、きっちりすぎるのも
“彼が誘ったのだから、チケットは2枚用意しておいてくれるはずだ。もしそうだったとしたら、終えてからの食事は私がご馳走しようか”と思っていた自分に苦笑いした。おそらくその後の食事も、キレイに割り勘になるだろう。 絵を観終えて、食事に行くことになった。 「よく行く店があるから、そこに行きましょう」 よしふみに連れていかれたのは、入り口で自分の飲むお酒と料理を買って、テーブルにつくタイプの店だった。 「お先にどうぞ」と促され、お腹が空いていたきみえはビールとピザとサラダを注文し、会計を済ませた。その後、よしふみはグリルソーセージ、アヒージョ、パスタとビールを買っていた。
飲み物はその場で渡さされ、料理はテーブルに運ばれてくる形式で、2人はビールを片手に、空いている席を見つけて着席した。 料理が運ばれてくると、よしふみは自分が頼んだものを自分のところに引き寄せ、おいしそうに食べていたので、きみえも自分が頼んだピザとサラダを食べるようにした。 会話は展覧会で観た絵の話になり、よしふみは作家の生い立ちや、なぜあの作家の絵が魅力的なのか熱く語っていた。また、きみえはどんな絵が好きなのを尋ねてきた。
そこから、休日の過ごし方や趣味の話にもなった。出かけたことのある海外旅行にも話は及んだ。 きみえは、話しながら思った。 (これまでお見合いをしてきた男性たちは、こんなふうに自分から話題を振ったり、話を展開させたりする人はいなかった。話をしているぶんには楽しい。ただ、すべてにおいてキレイに割り勘なのが引っかかる) そんなことを考えていると、よしふみが言った。 「そのピザ、1枚もらってもいいかな」 「どうぞ」
「よかったら、僕の料理も好きなのを食べてよ」 仮交際とはいえ、これから未来に結婚を見据えて交際に入った相手だ。そして今日は初めてのデート。一緒に食事をしているのにシェアもせず、相手が買ったものを食べるときには、「あなたの料理、食べてもいいですか?」と、ことわりを入れる。 デートというよりは、“会社の同僚と食事に来ているような気分”になっていた。 ■デートで明朗会計すぎて… そして、ファーストデートを終え、きみえは交際終了を出してきた。きみえは、筆者に言った。