年末年始に「闇バイト」が狙う「マンション・アパート」 最上階でも危ない…「空き巣」がターゲットにする部屋の“典型的な特徴”とは
続く「闇バイト」募集
闇バイトによる強盗事件が頻発したことや、これらが広く報道されたこと、そして2023年1月に東京・狛江市で起きた「ルフィ事件」の実行犯らが裁判員裁判によって軒並み重い判決が言い渡されていることなどから“闇バイトでタタキをやると人生終わる”という認識は広まったが、依然として「闇バイト」の募集は続いている。 「今の募集は、前のように『タタキ』などと書いていませんから、中にはやはり、普通のバイトだと思って応募する人もいます。『正月はどこにも行かないからバイトでもやろうかな。正月は普段より給料もいいから』と気軽に応募してしまうんです。リクルーター、指示役らも、ここ最近は鳴りを顰めていますが、彼らも年越しのために金が必要ですから、募集を増やすはずです」
対策の第一は…
“タタキではなくて空き巣だから、人が家にいない。暴力を振るう必要もないし強盗にもならない”。そんな誘い文句で「闇バイト」実行役が集められるのではないか……そう小川氏は危惧している。強盗から空き巣へと「案件」が変化すれば、当然ながら、我々が取るべき対策も変わってくる。具体的に言えば、これまでは住民が在宅している一軒家が狙われていたが、これからは、住民が不在のマンションやアパートもターゲットになりうるという。重要な対策は第一に施錠だ。 「意外と鍵のかけ忘れが多いのです。ドアの鍵は必ずかけるようにしてください。1階でなくとも注意が必要です。プロの泥棒は2階でも平気で入ってきます。何階であっても、窓を開けたままの外出は厳禁です。高所侵入といって、建物の上から降りてくる手口もあります。小動物を飼っているからといって、出かけるときに換気のためにバルコニー側の窓を少し開けておくのは危険です。5階以上なら安心、といって窓を開けている場合もあるようですが、そういうところが狙われやすい。間違いなく年末年始は泥棒が増えますし、それに乗じて闇バイトも増えるでしょう」