欧州委員会が中国のネット通販「Temu」を調査へ…偽造商品販売やアプリに中毒性の疑い
【ロンドン=中西梓】欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は31日、偽情報の拡散防止や消費者の保護などを企業に義務づけるデジタルサービス法(DSA)に違反した疑いがあるとして、中国のインターネット通販「Temu(ティームー)」を正式に調査すると発表した。
欧州委によると、偽造商品などの違法な製品を販売している疑いや、アプリが中毒性のある設計になっている疑いがある。欧州委は6月と10月、DSAに基づき、運営会社に防止策などの報告を求めていた。違反が認定された場合、最大で世界の年間売上高の6%にあたる制裁金を科される可能性がある。
ティームーは中国のネット通販「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」の国外版。日用雑貨などの品ぞろえが豊富で価格も割安なことから若者に人気があり、急速に利用者を増やしている。