「久保の顔面が集団暴行を受けたかのように…」50発の滅多打ち、試合後には嘔吐も…RIZIN“凄惨マッチ”の是非「レフェリーが止めないから殴り続けた」
控室では嘔吐も「1ラウンドで止める勇気を」
この日のメインではクレベル・コイケが鈴木千裕を十八番といえるグラウンドの蟻地獄へと誘い込み、RIZINフェザー級王座を奪回した。この一戦を目の当たりにしたシェイドゥラエフは、全試合終了後にリングで行なわれたカウントダウンイベントで「クレベルに挑戦したい」と榊原信行CEOに訴えかけたという。 その思惑通り、すんなりと王座挑戦は実現するのか。それともこの日、YA-MANから再三テイクダウンを奪った末に判定勝ちを収めたカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)とのさらなる挑戦者決定戦が待ち受けているのか。 気になるのは試合後の久保の容体だ。控室では意識が朦朧としており嘔吐の症状もあったため、質疑応答を終えると救急病院へと搬送され、脳波などの検査を受けた。試合翌日、セコンドについた実弟の久保賢司は自身のSNSで「久保優太は無事に帰宅。鼻の骨折はあるものの、脳に異常は見られませんでした」と兄の容体を報告し、「腕が折れても失神してもタップしないから絶対に(タオルを)投げないでくれ」と試合前に伝えられていたことを明かした。 結果論になってしまうが、1ラウンドに50発もの打撃を頭部に食らった時点でレフェリーが試合を止めることはできなかっただろうか。その時点でレフェリーはセコンドの思惑など知る由もないが、久保の今後を考えれば、誰かが試合をストップする勇気を持つべきだった気がしてならない。 個人的な見解ながら、2ラウンドまで試合を続行させる必要はなかった。1ラウンドだけでも、この一戦に懸ける久保の覚悟は十分に伝わってきたのだから。
(「格闘技PRESS」布施鋼治 = 文)
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