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なぜキルギスから“逸材”が誕生するのか
シェイドゥラエフの活躍で一躍脚光を浴びることになったキルギスは、実は隠れた格闘技大国だ。日本の格闘技界とのつながりも深く、まだソビエト連邦内の共和国だった1989年にはオルズベック・ナザロフというアマチュアボクサーが協栄ジムと契約。ジムの先輩である具志堅用高に似ているからという理由で「グッシー・ナザロフ」のリングネームをつけられ(のちに本名に改める)日本でプロデビューを果たし、WBA世界ライト級王者にまで登り詰めた。 また、昨年8月のパリ五輪の女子レスリング68kg級準々決勝では日本代表の尾﨑野乃香(慶應大)の前に東京五輪銅メダリストのメーリム・ジュマナザロワが立ちはだかり、ラスト10秒で逆転のポイントを上げ尾﨑の野望を断ち切った。 MMAの世界でもキルギス勢の活躍は目ざましい。UFCでは2018年12月8日にヴァレンティーナ・シェフチェンコがUFC女子フライ級王座を獲得。7度も王座防衛に成功したあと、一度は王座を失ったが、その後奪回している。 タイを拠点にアメリカや日本でも興行を打つONE Championshipでは、岡見勇信も撃破したキャムラン・アバゾフがMMAルールのウェルター級王者に就いている。アバゾフもシェイドゥラエフ同様、テイクダウンからのパウンドや鉄槌を得意とする選手だ。 人口およそ700万人のキルギスから、なぜ世界に通用する逸材が続々と誕生するのか。同国は内陸性気候で、夏の平均気温は30度を超える一方で、冬には氷点下に達することもある。21世紀になると経済状況は徐々に良くなっていたが、ロシアによるウクライナ侵攻で低水準に逆戻りしてしまった。国内総生産の約30%がロシアなどへの出稼ぎ労働者からの送金で占められていたからだ。激しい寒暖差をはじめとした過酷な気候、そして経済的にも厳しい状況が、海外でも通用するハングリーなファイターを作り上げているのかもしれない。
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